静岡県を中心に140店舗超の販売網をもつドラッグストアチェーンの高田薬局(本社=静岡市、高田都子社長)が、アプリケーションシステム「スマートアクト」(SA)を用いた店頭CRM戦略を軌道に乗せている。
タブレット端末やスマートフォン上で顧客データなどを瞬時に共有できるようになり、現場の店頭展開率が急上昇するなど多くの波及効果をもたらしている。10月からは化粧品販売に特化した新サービス「スマートアクト ビューティー」(SAB)も導入する予定で、インターネット時代ならではのCRM戦略として注目を集めている。
POS分析など各種データを
タブレット端末で瞬時に収集
「スマートアクト」はタブレット端末やスマートフォンで簡単に操作でき、店頭でPOS分析などの各種データを瞬時に収集、共有できる。高田薬局では全店舗に導入しており、店舗を巡回する本部スタッフも携帯している。
その基本機能は、「店頭ビュー」「会員分析」「POS分析」「デジタル顧客台帳」に分類される。
「店頭ビュー」は、タブレット端末で撮影した売場の写真をサーバーに登録(アップロード)することで、本部側が各店の状況を素早く把握できるといった内容だ。店舗間で共有できるため、成功事例を参考にするケースが目立つという。
「会員分析」は、単品毎に顧客の性別や年齢、売上金額、対前年比、併買商品、リピート率などを細かく分析でき、棚から落とすカット品を高い精度で抽出することも可能だ。
さらに、「POS分析」では店舗全体の売上げや単品の販売状況、カテゴリー別の売上ランキングなどの情報にリアルタイムにアクセスできるのが特徴だという。
会員顧客の購買履歴が閲覧できる「デジタル顧客台帳」では、それに基づいた推奨商品も表示される。また、商品名を忘れてしまった際などにも役立つという。(記事全文はこちら)
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この記事は週刊粧業 掲載
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