メークアップ化粧品専門のOEMメーカーであるクロバーコスメイクは、ポイントメーク製品が好調で、前期(2012年12月期)は増収となった。今期も、湿式タイプの製品の受注が伸び、ほぼフル稼働で生産にあたるなど、引き続き好調を維持している。
「湿式充填機については、リニューアルした機械や新規導入した機械もフル稼働しており、ラインとして順調なスタートが切れている」(立岡泰昭社長)
同社ではここ数年来、処方開発に精通した営業担当者が関東・九州エリアにアプローチしており、関西方面の得意先からの受注を減らすことなく、関東・九州エリアの新規取引先を順調に増やしてきた。
こうした営業面での積極策が実を結び、特に関東方面での取引先開拓が順調に進んでいることから、「近々には、東京(住所:東京都千代田区神田小川町1丁目7番1004号室、電話番号:03-5577-3866)に営業拠点を設ける」(立岡社長)意向だ。
昨年3月には、新規取引先からの受注増に伴う物量の増加に対応するため、物流倉庫を新設した。協力会社と連携してスピーディーに出荷する体制を整えたことで、「物流の確実性を高めることはもちろん、生産キャパシティの向上にも寄与している」(立岡社長)という。
また、個装仕上げの手前までの半製品での出荷がメインだった数年前と比べ、新規取引先からの受注が増えるにつれ、個装仕上げの要望も増加。それに伴い、「商いの額は堅調に推移してきている」(立岡社長)という。
同社では、メークアップ専門で高度なリクエストに迅速に対応していくことが企業力の向上につながると捉えており、昨年より新人事制度を導入している。高度な技術力・人間力を備えた社員の模範となる現場リーダーの育成こそ、さらなる成長には欠かせないといったことが背景にある。
「生産現場の部門ごとにリーダーを決め、体制を一から組み直した。新人事制度の導入により、自らの役割が明確になったことで率先した行動が随所で見られるようになり、明らかに現場が変わってきた。また、管理者とのスムーズな連携により、意思決定のスピードが高まったことで、ロスタイムが軽減されつつある」(立岡社長)
中期的には、柏原工場の近隣に事務棟を建設し、工場スペースを確保していく。長期的には、柏原工場の建て替え・増床により生産能力を高めるとともに、複数に分かれた工場を集約していく方針だ。
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この記事は週刊粧業 掲載
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