日本コルマーは、商品の企画・設計、処方開発、有用性評価、原材料の調達、さらには薬事法をはじめとする関連諸規制に対応する手続きなど、化粧品の製造販売に関わるすべての領域に対応可能なワンストップトータルサービスを展開しています。
国内化粧品市場は縮小傾向にありますが、2013年3月期は前年比11・5%増の223億円で過去最高の売上げを計上し、9期連続の増収を達成することができました。その間に生じたリーマンショック(08年)や東日本大震災(11年)など経済・社会状況の大きな変化にも対応してプラス成長を続けられたことを励みに、今期からの3カ年経営計画では「2015年度に売上高250億円の達成」を目標に取り組んでおります。
国内では、以前より「業界のアウトソーシング化」の進展に注目して活動してきました。数年前から業界全体に発信してきました「オープンイノベーション」の考え方も徐々に浸透してきたと感じています。
事実、昨今の市場トレンドでは、自社工場を持たない企業が新規参入し、業績を伸ばす傾向が続いています。反対に、シェアを落としている既存ブランドは、生産体制を見直す時期に入っています。
昨今の業績好調は、それらの新しいニーズに対して受け皿になっていることも一因であると感じています。今後しばらくはこの状況が続くと考えられ、私たちOEMは、異業種の新規参入とブランドメーカーのアウトソーシング化への対応力をさらに強化していく必要があると考えます。
当社としましても、今後も国内の生産力向上を図りながら、自然災害などのリスクヘッジを視野に入れた安定供給体制をさらに強固にしていきます。
その一環としまして、来年1月より静岡県内に、敷地面積1万6500㎡、延床面積約9500㎡の広さを持つ生産工場を新設・稼働いたします。これにより、既存の大阪府の2工場(柏原・八尾)、島根県の1工場(出雲)と合わせ、国内4拠点での生産体制になります。他3工場と同様、将来的には研究所の併設も視野に入れています。
また、今後の継続的な成長を考えた場合、海外の成長マーケットへの進出は欠かせないと感じています。海外市場こそブランドメーカーは経営資源(人材・資金)を「販売」に集中し、生産を委託するケースが増えてくるからです。成長市場にある国や地域でのOEM需要の拡大に期待し、近年は新たな進出先も見据えて海外のマーケティングを進めております。
進出から13年を経て、中国・蘇州コルマーは堅調に推移しておりますが、さらなる成長に向けて化粧品関連の中国技術誌に独自に進めている「基礎研究」と「応用研究」の成果を積極的に発表していく予定です。中国には研究発表を行うOEM企業はほとんどありません。当社の研究開発力をアピールして、他のOEMとの差別化を図り、グローバル競争力を高めて最終目標に掲げるグローバル№1のOEM企業を目指してまいります。
この記事は週刊粧業 掲載
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