化粧品・医薬部外品OEMの国内最大手である日本コルマーホールディングスは、米国にグループ企業を持ち、海外拠点の生産工場として韓国・ソウルに合弁会社・韓国コルマー株式会社を、中国に独資会社・科 化粧品(蘇州)有限公司(以下、蘇州コルマー)を展開し、グローバルなOEM体制を築いている。
2015年3月期連結決算では、海外事業が前年比約45%増となり、国内以上の伸長率を示して増収増益を達成した。
蘇州コルマーでは、1997年の設立から、日本の生産技術やノウハウを積み上げ、国内で推進する「ワンストップトータルサービス」のビジネスモデルを築く。
設立当初、顧客は中国市場の開拓を図る外資系企業が大部分を占めたが、神崎友次社長が「生産ロットからして、グローバル企業にも太刀打ちできる販売力を持った企業も増えてきている」と話すように、近年は現地企業の売上構成比が拡大している。
現地企業の順調な開拓について「日本品質を訴求するあまり、現地OEMに比べ、製品化までのスピードに課題を残していたが、市場が成熟化に向かう中、企業側も競合製品との差別化を図ろうという意識が高まり、日本のOEMビジネスモデルに対する理解が深まってきたことも大きい」と見解を示した。
一方で、「中国国内は人件費も高まり、グローバルな生産拠点とするには難しい局面に入っている」ことから、新たなグローバル生産拠点を見据え、ブランドメーカーの進出が本格化しているASEAN諸国の市場調査を進めている。
「調査も既に2~3カ国に絞っている。各国ブランドメーカーの動向を踏まえ、タイミングを見ながらの進出になるが、『チャイナ+1』を実現し、グローバル№1OEM企業へ大きな一歩を踏み出していきたい」
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この記事は週刊粧業 2015年4月24日号 掲載
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