アンズコーポレーション、奈良工場の竣工でOEM事業を強化

粧業日報 2015年9月11日号 1ページ

カンタンに言うと

アンズコーポレーション、奈良工場の竣工でOEM事業を強化

 今後の中長期展望に水を向けると、山田社長は「売上高100億円が直近の目標になるだろう」と話し、「80億円までは現状の取り組みを進めれば伸ばせる見込みがあるが、人的、技術的に今よりもう1~2段階レベルを高めなければ(売上高100億円は)難しい数字だ。ただ、やるべきとは見えている。実直に取り組めば、結果がともなってくるはずだ」と意気込みを語った。

 竣工式に駆けつけた山下和弥葛城市長は挨拶の中で、近年の葛城市の取り組みを述べつつ、「『雇用促進』、『災害時の広域避難所としての役割』、市政として取り組む『ICT街づくり推進事業への協力』の3拍子、本音を言えば『税収』を加えた4拍子で、今よりもっと元気な葛城市になれるだろう」と冗談を織り交ぜながら、大きな期待感を竣工祝いの言葉として贈った。

 山下市長のいう「ICT街づくり推進事業」とは、総務省が地域コミュニティの再生・活性化を目的に推進している事業で、「ICT」はInformation&Communication Technology(情報通信技術)の略称だ。葛城市も名乗りを上げ、市内に工場やオフィスを持つ企業や近隣大学とコンソーシアムを結成し、情報通信技術を活用した「新時代葛城クリエーション推進事業」をスタートしている。

 「葛城市を触媒として様々な企業がコラボレーションできるような街づくりを進めていきたい」と語る山下市長には、葛城市民がモニターとなって各社の製品開発に携われるイベントやワークショップを企画・開催して地域コミュニティを築く「モニタリングシティ」といった構想もあり、ヘルスケア分野において同社への協力を求めたいという。

 市長の言葉を受けて山田社長は「奈良県は曾祖父の時代まで住んでいた縁のある地だが、会社としては新参者だ。工場の運営には、近隣住民とのお付き合いが大切になる。12月には桜の若木を工場外周に植える予定だが、いつか住民の方々とお花見ができる関係に発展させていきたい」と期待に応えていく姿勢を示した。

 〈奈良工場概要〉
 住所=〒639-2122 奈良県葛城市薑(はじかみ)27番地1▽電話番号=0745-64-0210▽敷地面積=130万3739㎡▽建築面積=44万3284㎡▽延床面積=128万4501㎡▽投資関係=総額65億円
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