あらた 畑中伸介社長、2016年度は中期計画目標の達成めざす

週刊粧業 2016年1月1日号 8ページ

カンタンに言うと

あらた 畑中伸介社長、2016年度は中期計画目標の達成めざす
 あらた(畑中伸介社長)は前期、消費税増税とその後の反動の影響で減収減益を余儀なくされた。だが今期は、製配販で高付加価値商品の比率アップに取り組んだことやインバウンド効果などで増収大幅増益を見込んでいる。中期3カ年計画の最終年度となる来期は、提案型営業のさらなる強化を柱として、目標数値である売上高6700億円、経常利益67億円の必達をめざす。

高付加価値商品の比率高まり
全カテゴリーで単価がアップ

 ――今期上期は、増収大幅増益で業績を急回復させました。その要因はどこにあったのですか。

 畑中 当社の場合、インバウンド比率は低い方ですが、それでも売上を押し上げる大きな要因になりました。またインバウンド需要の高い一部商品が品薄になることで、それ以外の定番商品の売上が伸びるといった波及効果も生まれています。

 インバウンドで影が多少薄くなっているきらいがありますが、高付加価値商品の比率が高くなったことで、全てのカテゴリーで単価がアップしています。

 これは流通業界全体の努力の結果であり、製配販各段階での利益確保に繋がっています。確かに円安で原材料価格は高騰していますが、一方では原油価格の大幅下落が続いています。

 今後の消費需要は、全体として数量ベースでは多くは望めません。このため、価値訴求型PB商品の開発やNB商品の高付加価値化が進んでいます。

 ――あらたでは昨年3月、大型物流拠点である「北上センター」(岩手県北上市)を本格稼働させました。東北での物流整備が進んでいます。

 畑中 東北では、小さな物流拠点が分散していました。これを「北上センター」に集約したことにより生産性は大幅に向上しました。

 東日本大震災当時、大型物流拠点がないと対応しきれないという苦い経験がありますので、こうした意味からも新センター建設に踏み切りました。

 幸い用地は既に確保していましたので、建築費が高騰しても何とか本格稼働に持って行くことができました。

あと77%

週刊粧業の有料プラン(制限なし)をご契約の方のみ閲覧可能です

  • PC、スマホからいつでも
  • WEBでかんたん記事検索
  • お手元に届く紙面版も販売
有料プランについてはこちら
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > あらた 畑中伸介社長、2016年度は中期計画目標の達成めざす

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop