アイスタイル、2016年6月期は大幅な増収増益を達成

粧業日報 2016年8月26日号 4ページ

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アイスタイル、2016年6月期は大幅な増収増益を達成
 アイスタイルの2016年6月期決算は、売上高が前年比47.8%増の142億8200万円、営業利益が174.6%増の17億5100万円、経常利益は156.1%増の16億5700万円、当期純利益は263.5%増の12億7400万円となった。

 8月3日に開催された決算説明会の席で、吉松徹郎社長は「(2013年度より推進してきた)中期事業計画の最終年度に、マーケティング事業、小売事業、美容ビジネス支援事業の各セグメントで前期実績を上回ることができたことは大きい」と総括し、当初計画を大幅に上回る増収増益の達成要因として、「海外向けのECサイト運営および卸売事業」で前期より開始した2つの新事業の好調を挙げた。

 セグメント別にみると、「@cosme(アットコスメ)」を軸に広告ビジネスや課金ビジネスを展開するマーケティング事業は、売上高が14.6%増の52億1500万円、セグメント利益が237.1%増の9億8600万円となった。

 アットコスメでは、化粧品のクチコミサイトから「美容に関わる全ての情報に出会える『Beauty Platform』」へ再定義し、推進した結果、タイアップ広告を中心とするブランディングサービスや月額固定料金で提供しているブランドファンクラブサービスの販売が順調に伸長した。課題としていたBtoBおよびBtoCの課金ビジネスの売上げも20億円(13年度は11億円)に達している。

 前述の好調に推移した2つの海外向け新事業に加え、国内ECおよび化粧品専門店「@cosme store(アットコスメストア)」を運営する小売事業は、売上高が83.5%増の82億6700万円、セグメント利益が86.4%増の7億2800万円となった。

 アットコスメストアは、年商10億円を超える新宿店、上野店を中心に既存店が好調に推移して47億円を計上した。また、「業績への影響は軽微」としたが、前期は新店オープンを加速させ、今春だけで西日本エリアへ計4店舗を出店しており、今期での上乗せが期待される。

 また、越境EC市場の拡大にともない、中国へのEC販売および卸売が好調で、海外ビジネスの売上高は25億円に成長し、海外売上構成比は17%台に伸長した。

 美容事業支援事業は、エステサロンやネイルサロンなどの情報を提供する「ispot」、美容業界に特化した求人サービスを提供する「アットコスメキャリア」など、化粧品以外の新しい領域にサービスを展開している。売上高は31.7%増の8億円、セグメント利益は前期70万円から8700万円となった。

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