グラセル、短納期対応への積極投資策で好調持続

粧業日報 2016年10月26日号 5ページ

カンタンに言うと

グラセル、短納期対応への積極投資策で好調持続
営業提案力の強化に向け、
12月には東京支店を移転・拡大

 化粧品容器会社の大手であるグラセルは、2016年3月期に続き、今上期も前年同期比2ケタ成長を達成し、好調を持続する。

 谷村敏昭社長は、下期も2ケタ伸長を見込み、今期よりスタートした中期5カ年計画の売上目標を早くも上方修正したことを明かした。

 同社は仕入れ業者に対して、生産ラインの整備・増強への投資を行い、短納期対応を推進している。「目標達成には、さらなる納期対応の改善は欠かせない」(谷村社長)と述べ、今後も重要な投資施策に位置づける。

 また、昨年末からは営業提案力の強化に向けて各支店・営業所の拡張を行っている。名古屋、福岡の各営業所に続き、今年12月には東京支店を移転・拡大する計画だ。

 谷村社長は、大阪本社の大規模なショールームを引き合いに「顧客からの見学や商談の機会が増え、新規取引の獲得につながっている」と述べ、東京ショールームも開発容器を一堂に並べられるスペースを設けるという。

 その自社開発容器では豊富に取り揃うボトルシリーズに、組み合わせ可能なキャップや中栓など各種パーツのバリエーションを増やしている。

 今秋は、高級感をもたらすダイヤカットのキャップを拡充し、ヘアオイルなどの液ダレを防止する中栓を開発。また、トレンドのクッションファンデーション容器の取扱いも開始した。

 タイに生産拠点を置き、推進する海外事業では、11月8~10日にバンコクで開催される「in-cosmetics Asia」へ出展し、日本品質のタイ製容器を紹介する。

 出展3回目を迎え、「現地での企業認知度も高まってきている。香港など他のエリアの展示会も視野に入れていきたい」と展示会を起点に海外事業の育成を図る。
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