ウテナ・岩倉具房社長、自ら変革し成長し続ける企業に

粧業日報 2017年3月28日号 1ページ

カンタンに言うと

ウテナ・岩倉具房社長、自ら変革し成長し続ける企業に


工場閉鎖・スリーゼロ運動が転機に

 ――会社の「節目」を感じた出来事はありますか。

 岩倉 3代目の久保政幸社長の時代、「カテゴリー№1戦略」を推進し、ニッチでも生活者の深い悩みに応え、様々なカテゴリーでトップを取る戦略に舵を切った。「マトメージュ」や「プロカリテ」が生まれ、市場を席巻したのもこの頃だ。

 さらに、私が2005年に社長に就任した後、財務の健全化のために自社工場を閉鎖したことも転機となった。同時に借金、在庫、返品率をゼロにする「スリーゼロ運動」も実施した。

 「借金ゼロ」はすぐに達成したので、在庫、返品率を徹底的に意識する流れもできた。

 「返品ゼロ」を達成するために、小売店との関係も見直した。売上達成のための営業をするのではなく、お客様、小売店のために商品を入れ替え、積極的に売場提案を行った。その際、他社の製品と組み合わせるなど店頭での購入意欲を喚起し、何がお客様にとってベストなのかを常に考えられるようにした。

 海外進出も1つの契機になった。「プレミアムプレサ ゴールデンジュレマスク」がインバウンドの需要の恩恵を受け、それがきっかけとなり2016年に天猫国際の旗艦店をオープンし、上海現地法人を設立するなど、短期間で海外進出を進めることができた。

 もともと、グローバル化はずっと考えていたことなので、昨年その機運が高まったといえる。

 これを機に、ASEAN諸国への進出も検討しており、当社が目指す「グローバル・ウェルネス・カンパニー」へ、一歩前進できたと考えている。

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