男性化粧品、2018年の市場規模は1175億円

週刊粧業 2018年6月18日号 1ページ

男性化粧品、2018年の市場規模は1175億円
 整髪料や体臭ケアを除けば長く氷河期だった男性化粧品市場だが、スキンケアという化粧品の「王道」と呼べる製品に盛り上がりが見え始めてきた。

 参入各社を個々で見た場合の数字変動は少なくても、マーケットの総和を計るとメンズスキンケアが伸び始めていることを有力シンクタンクが明らかにしている。

 また、机上の調査データだけではなく、最近では先鋭型の店舗に「メンズ堅調」と嗅ぎ取れる様子を見ることができた。

 先頃、開店1周年を迎えた東京銀座の新名所「GINZA SIX」では、売場造作の改廃に機敏なプラザスタイルカンパニーの新店「♯0107 PLAZA(おとなプラザ)」において、男性向けコーナーがスタート時の陳列規模を堅守しており、男性化粧品が堅調であることを代弁していた。

スカルプケアが通販中心に伸長ケア
意識の高まりで市場が拡大

 シンクタンクの富士経済は、6月12日に「国内化粧品市場調査―第2弾―」(調査期間2018年3~5月)の結果を発表し、この中で「メンズコスメティックス」という項目を設け、男性化粧品市場が旧来の殻を打ち破って新しい境地へ踏み込みつつある実態を明らかにしている。

 足元の調査結果を発信する前段として、富士経済は導入部分で2017年の市場傾向を振り返って最新情報の理解度が深まるよう配慮していた。

 これによると、2017年の男性化粧品市場に見えたトピックスは、メンズスカルプケアが通販ルートを中心に伸長したことだったといい、男性全般のケア意識の高まりも押し上げ材料となって市場が拡大したと伝えている。

 こうした2017年の流れを受け、富士経済は2018年「メンズコスメティックス」の売上見込を、2012年から7年連続増加の1175億円(前年比1.9%増)と発表している。

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