東洋ビューティ、3つの強みで研究開発型をアピール

週刊粧業 2019年5月13日号 5ページ

東洋ビューティ、3つの強みで研究開発型をアピール
 化粧品・医薬部外品OEM/ODM大手の東洋ビューティは、「近未来」をテーマに第9回化粧品産業技術展に出展し、展示ブースでは研究員130名体制の研究開発型企業としての3つの強みを開発製品とともに紹介する。

 中央研究所・製品開発室の上野摩耶主任は、「近未来のテーマに沿い、国内展示会では初となる海外向け製品や試作段階の製品など将来を見据えた新たな取り組みも展示する」と述べ、「当社の挑戦し続ける姿勢を伝える3日間にしたい」と話す。ブース内では、新工場として今年3月に竣工・4月に稼働したばかりの「佐賀工場」の紹介も行うという。

イメージを形にする技術力と
可能性を広げる処方開発を披露

 展示ブースでは、「使用感マッピング」「製品技術」「機能性評価」の大きく3つのゾーンに構成し、研究開発型企業としての強みを紹介していく。

 「使用感マッピング」ゾーンでは、さっぱり、しっとりといった使用感評価をグラフ化し、来場者にマッピング階層に合わせて作製した処方製剤の感触を試してもらう。

 使用感は製品価値を高める重要な要素である一方、言葉では表現しにくい繊細さがあり、相互で認識のズレが生じてしまいやすい。使用感評価マッピングとそれに沿った製剤を提供することで、顧客がイメージする使用感を形にしていく技術力をアピールする。



 「製品技術」ゾーンでは、クリアクリーム、界面活性剤フリー乳液のほか、自社オリジナル原料である超浸透型・両親媒性ビタミンC誘導体「FuncosC‐IS」を高濃度配合した美容液など独自性のある製品を展示する。

 クリアクリームは、透明な水にフルーツなどの味がついた「クリアフレーバー」飲料に着目し、特殊な乳化技術を用いて開発した。上野氏は「透明色は清潔・清涼、信頼といったイメージを表現でき、化粧品の製品イメージアップに検討してもらいたい」と話す。

 界面活性剤フリー乳液は、界面活性剤の代わりに、保湿効果のあるセラミド類似成分を用いて製剤化した。セラミドは、水と油のどちらにも溶解しづらい原料だが、独自の乳化技術を駆使することで高配合を実現している。

 そのほか、「ベジタブルカクテル入浴剤」や「シャーベットクレンジング」などコンセプトから企画設計したユニークな製品や、製品化を目指す試作サンプルも展示する。「現在開発に取り組んでいる技術も紹介することで、化粧品の新たな価値創造に向けて取り組む企業姿勢もアピールしていきたい」(上野氏)

 「機能性評価」では、多様なニーズに応える機能性評価の事例として、「時短・速乾シャンプー」「アンチポリューションミスト」「幹細胞コスメ」といった近年話題の製品を事例に、期待される美容効果のエビデンスデータを紹介していく。

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