エヌ・ピー・ラボ、大ロットを中心に約3倍の受注獲得

週刊粧業 2019年11月11日号 8ページ

エヌ・ピー・ラボ、大ロットを中心に約3倍の受注獲得
 2020年7月に創業20周年を迎えるエヌ・ピー・ラボは、近年受注が大幅に増加し、今年度は昨対比で約3倍の受注実績だという。

 この受注増の要因について、菊地社長は「20年間で積み上げてきた信頼だ」と語る。

 韓国最大の真空乳化機専門メーカー宇元(WooWon)の日本総代理店である同社は、真空乳化装置をはじめとする高品質な製造機械を安価に提供しているほか、オーバーホールやメンテナンス等のアフターフォローを強みに受注を拡大させている。

 こうした強みは納入後のユーザーの安心感につながっており、価格や信頼感などの理解が進むことに比例して、販売台数を伸ばしてきたという。

 「宇元の日本窓口として、国内のユーザーと宇元のコミュニケーションを適切にサポートすることで、両者間の認識のズレや誤解を減らし、信頼を獲得してきた。また、メンテナンスなどについても日本国内で完結することができるため、お客様の安心につながっている」(菊地社長)

 そのほか、医薬・化粧品業界の日本最大の専門技術展「インターフェックス ジャパン」にも継続的に出展しており、価格と信頼感に加え、業界内での認知度が向上したことも受注の増加につながっているという。

 今年7月に開催された同展示会では、宇元の「ウルトラホモミキサー100L」「ウルトラパウダーミキサー」「ハンマーミル7.5HP」やデモ機を展示した。

 真空乳化装置では、専用カメラによって内部の様子をモニタリングできるシステムを搭載し、従来の覗き窓における湿気による視界不良などの問題をクリアするシステムとして、真空乳化装置の積極的な提案を行った。また、併せてイレーエンジニアリングのカートナーやフェイスマスク製造機を紹介した。

 近年ではメイドインジャパンというコンセプトが重視される中で、国内メーカーの生産拠点の国内回帰が増加傾向にあり、2tや5tといった大ロットの受注も増えているという。メーカー各社は設備投資により国内の製造力を高め、「日本製」としての海外展開に積極的だという。

 同社は創業から約20年間、盤石な信頼関係を築き、着実に納品実績を重ねてきた。今では数多くの製造現場で同社の製造機器が使われているという。今後、化粧品業界を中心とした信頼関係の構築に取り組むとともに、機械商社としてのさらなる可能性の拡大に努めていくという。

 「化粧品を軸に医薬品などにも裾野を広げていきたいと考えている。現在、真空乳化装置以外の問い合わせも数多く頂いており、異業種のお客様との関係構築にも力を入れていきたい」(同)
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