資生堂 魚谷社長、日本発の「グローバルビューティーカンパニー」へ

週刊粧業 2020年1月1日号 40ページ

資生堂 魚谷社長、日本発の「グローバルビューティーカンパニー」へ
 昨年当社は、企業使命を「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」と定めました。

 事業の成長を実現するのはもちろんのこと、本業であるビューティービジネスのイノベーションを通じて、社会課題の解決や人々が幸せになるサステナブルな社会を実現することが私たちの使命だと考えています。

 企業使命を実現するうえで強みとなるのが、日本をオリジンとする私たちが創業以来脈々と受け継いできたDNAです。このDNAを大切にしながら、今後も世界中の人々へ新しいビューティーを提案してまいります。

 「『世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー』を目指す」とした「VISION 2020」の最終年度である本年、「お客さま視点」に徹底的に立ち返ります。

 この中にある「日本発」という言葉には多くの意味を持たせています。まず安心・安全で高品質なものづくりや技術力、「三方よし」といった経営的価値観などの日本の強みを特長にして世界で存在感を示すこと。

 また、当社の原点である日本事業がお店さまとともにお客さまニーズを的確に捉え、イノベーションを生み出し続けることです。

 専門店さまは各地域に密着した事業を展開されており、その地域のお客さまのニーズを一番よく理解され、その方々と深い絆を持たれています。

 これまで出会えていなかったお客さまとの出会いの創出はもちろんのこと、その絆をより深めていただけるような、地域ごとのニーズを捉えた営業活動、店頭活動を通じて、市場創出に向けて取り組んでまいります。

 そして、サプライネットワークについても、昨年末に「那須工場」が本格稼働し、国内での自社工場の生産能力増強を実現しました。本年末には「大阪茨木工場」が稼働予定です。安心・安全で品質の高い高付加価値のブランドづくりはもちろんのこと、Made in Japanのものづくりの基盤を整えていきます。

 世界中の多様な知・人の融合を通して「世界で勝てる日本発のグローバルビューティーカンパニー」の実現に向け、あゆみを進めてまいります。
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