中国ECモール化粧品売上高トップ30ブランドを分析

週刊粧業 2020年1月27日号 10ページ

中国ECモール化粧品売上高トップ30ブランドを分析
 年間売上高100億円 (約6億CNY)以上、中国Tモール/タオバオプラットフォーム内の売上高トップ30のブランドを分析した(2018年9月~2019年8月、メジャーチャイナのデータ基準)。

 2019年9月末現在、12カ月間の累積売上高100億円(約6億CNY)を達成した31のブランドの中、中国ローカルブランドだけで12点に及ぶ。

 中国ローカルブランドのトップランキング入りはもはや「ニュー・ノーマル」になりつつある。

 1月~8月末の売上高、今年の成長率を考慮すると、12点以上の中国ローカルブランドが年間売上高100億円(独身の日イベント、季節需要を除く)を突破すると予想される。

 今年、年間売上高100億円を突破すると予想される12点の中国ローカルブランドはそれぞれPerfect Diary、wis、CHANDO、PECHOIN、PROYA、CHIOTURE、Hoである。

 過去12カ月の累積売上高は100億円を超えなかったが、今年は100億円を突破すると予想されるブランドはWinona、Lucenbaseがある。

●Winona、コスメは敏感に、成長は安定的に

 Winonaは2010年に設立された敏感肌向けのコスメ会社。去年12カ月間の累積売上高は6億元に達し、今年1月~8月の累積売上高は4.9億元で、年間売上高の7億元突破が期待されている。



 2019年2月まで月平均2200万元を売り上げていたが、2019年3月から売上高が5000万元までに増加し、618商戦で大成功を収め、6月の売上高は1.5億元を突破。Winonaが9月〜12月まで現在の売上の流れを持続さえできれば、独身の日イベントの効果がなくても年間売上高7億元が突破でき、今年の独身の日イベントで再び618商戦のような成功を収めれば、8億元突破も期待できる。



●Lucenbase、11年で年間売上高100億円を突破

 Lucenbaseは自然発酵のヒアルロン酸成分をベースにした化粧品を開発するブランド。2019年1月~8月のTモール/タオバオにおける累積売上高は4.37億元、過去8カ月間の売上の勢いが続けば618商戦効果を除いても年間売上高6億元を難なく突破する見込みだ。



 Lucenbaseは2008年に誕生し、昨年10周年を迎えた中国ローカルで骨太のブランド。スキンケアやベースメイク商品を主に開発しているが、ヒアルロン酸に高い技術力を持っているだけに保湿効果に優れたプライマー/ベースメイク、BBクリーム商品群で人気が高い。商品名およびSNSでは学生向けのスキンケア&メークアップ商品と紹介され、若年層の持続的な人気を得ている。

 本ブランドはデビュー11年目で年間売上高100億円を突破すると予想されている。  



●持続的な人気が牽引した100億円突破

 2つのブランドは、月間売上高が順調に維持している点で共通項がある。定番商品が生まれることで月平均販売量の増加につながり、月間売上高が蓄積することでついに100億円突破を成し遂げた。これらのブランドは一発でヒット商品を狙うより、順調なブランドコンセプトを作ることで消費者に認められながら成長を遂げたため、100億円を突破した後もさらなる成長が期待される。

【メジャーチャイナ】(記事提供元)
中国EC・SNSのビッグデータを収集し、ビジネスインサイトを提供するデータ分析会社。中国で取引される6800万個のコスメ商品の売り上げ/価格/効能/原料等の属性別トレンド分析データ、レポートを提供。Unilever,AMOREPACIFIC,LG健康生活 等のグローバルブランド、証券アナリスト等が本社のサービスを利用中。 
URL: http://www.measurechina.ai/ja E-mail: contact@measurechina.ai
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > 中国ECモール化粧品売上高トップ30ブランドを分析

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop