エア・ウォーター・ゾル、新研究所の完成で化粧品開発を強化

粧業日報 2020年3月27日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 「高付加価値」をテーマにODMの基盤構築へ
  • 新研究所を「価値づくり」のベースに
  • コラーゲン研究をさらに深化、「生活科学戦略室」も新設
エア・ウォーター・ゾル、新研究所の完成で化粧品開発を強化
 エア・ウォーター・ゾルは、茨城工場の敷地内に建設を進めてきた新研究所「Value Creation Laboratory(価値づくり研究所)」を3月10日に開所した。

 新研究所の投資額は約8億円。延床面積2630㎡・地上3階建て(鉄骨造)で既存のエアゾール研究施設の約4倍の規模となる。

 研究所内には顧客と一緒に開発や試作の検討を行う「オープンラボ」や消費者モニターにも開放できる「官能評価室」などを設けた。

顧客と一緒に開発や試作の検討を行う「オープンラボ」

 今後は、基幹事業のエアゾールの技術力向上を図りながら、自社で製造している「コラーゲン」の研究開発をはじめ化粧品の素材開発・技術開発を推進してODM基盤の構築を図る。

 同社は、2003年にエア・ウォーターのグループ傘下となり、エアゾール業界で売上3位に位置する。2019年3月期売上高は211億円(化粧品を含む)だった。

 2016年からは化粧品製造受託(OEM)のドメインを拡張し、化粧品業界に参入した。18年11月には化粧品を主とする茨城第二工場を新設し、化粧品OEM事業を新たな成長の柱に位置づけている。参入後は、インバウンドやアウトバウンドの需要拡大といった市場環境も後押しし、化粧品OEM部門は好調に推移している。

 特にUVカットスプレーは18年に顧客の海外輸出が拡大し、エアゾールタイプを含む化粧品OEMの売上高は約50億円で、全体の25%を占めるまでに成長している。

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