本州印刷、多種多様な環境配慮型パッケージを提案

週刊粧業 2020年4月13日号 23ページ

本州印刷、多種多様な環境配慮型パッケージを提案
 本州印刷は今年2月、環境に配慮した取り組みの一環として、本社工場が森林管理の国際認証「FSC」(森林管理協議会)のCoC認証を取得し、化粧箱などのパッケージにおいてFSC認証紙への切り替えを順次進めている。

 認証取得後の受注状況や環境配慮に向けた今後の取り組みについて、陣野公司社長に話を伺った。

 ――「FSC(CoC)」認証を取得した狙いについてお聞かせください。

 陣野 近年、企業としての環境配慮への姿勢や取り組みを消費者に向けてアピールするため、適切に管理された森から生産された木材や紙であることを認証する「FSC認証」のロゴマークを商品パッケージに付けたいという取引先からの要望が相次いでいた。

 商品パッケージにロゴマークを付けるためには、適切に管理された森林の木材を原材料として製品を加工・流通させて消費者に届けることを認証する「CoC認証」の取得が必要だった。

 しかし、認証された木材や紙を加工・流通する過程において、それらを適切に管理できる一貫工場でなければ認証を取得することができない。

 当社では、企画からデザイン、印刷、納品まで一貫したワンストップソリューションを提供できる強みを持っており、昨年9月から本社工場のFSC(CoC)認証取得に向けた取り組みを本格的に始動した。

 認証取得後は早速FSC認証紙パッケージの受注があり、大手化粧品メーカーを筆頭に多くの取引先で環境配慮への意識が高まっていることを日々実感している。

 ――環境配慮型パッケージに関してはこのほか、どのような提案を行っていますか。

 陣野 現在は大手印刷メーカーと連携し、環境に配慮した紙パックや単一素材のフィルムといったリサイクル可能な素材の供給を受け、化粧品業界に向けた多種多様な環境配慮型パッケージの提案を広げていくことに注力している。

 環境配慮型パッケージに関して、プラスチック容器ならばこのデザインが可能だが、紙パックでは難しいというような課題がある。

 当社では今後、デザイン性を追求したパッケージの開発に注力していき、「環境に配慮したパッケージなら本州印刷」と言われるような圧倒的なポジションを業界内で確立していきたい。
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