岩瀬コスファ、アルジレリンペプチドがリニューアル

C&T 2020年6月15日号 24ページ

岩瀬コスファ、アルジレリンペプチドがリニューアル
 岩瀬コスファは、ヘキサペプチド「Argireline peptide(アルジレリンペプチド)」をリニューアルした「Argireline Amplified peptide(アルジレリンアンプリファイドペプチド)」(アルジレリンはルーブリゾールグループのリポテック社の登録商標)の提案に注力していく。

 「アルジレリンペプチド」は、表情ジワにアプローチする成分として20年以上にわたり使用されてきた。

 今回のリニューアルでは、従来のタイプより筋肉収縮抑制効果が大幅に高まったうえ、筋肉の弛緩時間の短縮、脂肪組織や皮膚組織(表皮・真皮)の老化抑制効果によりシワの改善効果が強化されたほか、肌強度や弾力性の向上、ボリュームアップ効果、肌の輝き、たるみ改善効果等も期待されている。

 さらに、アルジレリンアンプリファイドペプチドはグリーンケミストリーに基づいて製造されており、強化された効果はもちろん、サステナブル原料として、天然由来ニーズにも対応する。

 アルジレリンは、SNARE複合体の形成を阻害し、アセチルコリンの放出を抑制することで、筋肉の収縮を抑える。

 アルジレリンアンプリファイドペプチドは、従来の「アルジレリンペプチド」よりもSNARE複合体の形成をより強力に阻害することができ、さらに老化を周辺細胞へ伝播させる物質であるSASPの放出を抑制することから、筋肉組織の老化を抑制し、筋線維の菲薄化を防ぐことで、筋肉の収縮を弱めつつ弛緩速度を改善することが可能だ。

 表情ジワの改善効果を評価する試験では、35~59歳の女性41名を対象にアルジレリンアンプリファイドペプチド2%配合クリームとプラセボクリームを、34~60歳の女性40名を対象にアルジレリンアンプリファイドペプチド5%配合クリームとプラセボクリームを、両者とも1日2回28日間半顔に塗布し、表情ジワの分析を行った。

 目尻のシワ領域について、フリンジ投影(PRIMOS)に基づくリアル3Dマイクロトポグラフィイメージングシステムによって評価した結果、アルジレリンアンプリファイドペプチド2%配合クリームでは5日間でシワの面積が平均11%減少したことが確認された(図1)



 さらに、目尻のシワの深さを測定し、シワの深さを生物学的年齢の参照データと比較したところ、アルジレリンアンプリファイドペプチド5%配合クリームでは5日間で5歳若返るという効果が確認された(図2

 表情ジワは、顔の筋肉の収縮が繰り返されることによって引き起こされる。筋肉が収縮後、弛緩するまでの時間は年齢とともに長くなるため、筋肉収縮を弱めるとともに、素早く筋肉を弛緩させることが、表情ジワの抑制につながる。

 筋肉の収縮の強度と収縮後の弛緩速度を測定する試験では、若い筋肉モデルと、TNF-αを添加し24時間培養して老化を誘導した筋肉モデルに、それぞれ2㎎/mLのアルジレリンアンプリファイドペプチドを48時間処理した。

 試験の結果、アルジレリンアンプリファイドペプチドを処理したモデルでは、未処理に比べて筋肉収縮の強度が弱まったことが確認された。

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