JCC、アフターコロナのコスメバレーのあり方

週刊粧業 2020年6月22日号 4ページ

JCC、アフターコロナのコスメバレーのあり方


「オーガニックアイランド」を構想
唐津市をモデルにオールジャパンへ

 昨年度は、椿油を中心に9社12ブランド26SKUの、地域素材を活用した商品を発売した。ゼロイチ発想である地域素材の活用は、生産者の顔や生産プロセスを伝達することで商品にストーリー性を付与している。椿を採取するシーンなどをアピールし、CSRも含めた盛り上がりにつなげている。

 一方、九州のローカルブランドとの協業では、九州コスメプロジェクトを展開。現在までに29社242アイテムを販売している。こちらの取り組みでは、九州コスメプロジェクトとしてスケールメリットを活かし、プラットフォーム上でのシナジー創出につなげる。

 さらに、唐津市コスメ地域商品開発事業では、「オーガニック・アイランド・高島」プロジェクトが進行している。

 唐津市の離島である高島の耕作放棄地の再生を目指し、畑では美容関連植物を栽培。ゆくゆくはオーガニックの認証を取得し、島全体でオーガニックをアピールしていくという。

 また、宿泊や体験には空き家を利用するなど、コスメツーリズムを展開していく予定だ。植樹から加工、商品化までを体験できるコスメ関連のレジャーは少ない。「ソーシャルとビューティで生態系を守っていく」という。

 ローカルからオールジャパンへの展開を目指すJCCは、「オーガニック・アイランド・高島」をモデルに、日本全国にこうした取り組みが応用されていくことを目的としている。八島氏は、「ソーシャルとビューティやSDGsとヘルスケアなど、複合的な切り口で生活条件に合ったものを具体化できる場にしたい」と、オーガニックアイランド構想の展望を語る。

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