コロナ禍で女性の7割が肌の土台を整えたいと回答/ファンケル調査

訪販ジャーナル 2020年8月31日号 4ページ

カンタンに言うと

  • 肌も健康も「根本的な力の維持向上」に着目 美容成分の安全性も重視
コロナ禍で女性の7割が肌の土台を整えたいと回答/ファンケル調査
 ファンケルは、1都3県在住の20代~50代の女性で、直近半年内に5000円以上の美容液を購入した618人を対象に、「直近2~3カ月の自身の肌やスキンケア化粧品に求めること」に関する意識や実態を調査した。

 同調査の結果、コロナ禍におけるマスク使用などで約8割の女性が肌荒れを経験し、肌のケアについては、約7割が「肌の根本的な力となる、土台を整えたい」という意識が高いことがわかった。また、「自分に必要な美容成分」も重視しており、美容成分について「安全性」と「肌への効果」の両方を求めるという結果が得られた。

 健康については、「免疫力を高めたい」という身体自体の力に着目した意識の高さが見受けられた。「肌も、身体の健康と同様に、『土台を整える』という根本的な力を維持向上することに着目されている」(同社)様子が伺えるという。

 調査では、直近2~3カ月以内に約8割が「肌荒れを経験した」と回答。肌荒れの具体的な症状は、「毛穴詰まり・毛穴の開き」(61%)、「ニキビ・吹き出物」(43%)、「カサつき・うるおいのなさ」(41%)などがあがった。

 肌荒れの対策として、約5割が「今までと同じスキンケア製品で、丁寧にケアするようにした」と回答した。丁寧にスキンケアを行うことへの、意識が高まっていることがわかった。

 肌のケアで重視していることや今後取り入れたいことについては、約7割が「肌の根本的な力となる、土台を整えたい」と回答した。次いで、「自分に必要な美容成分が入ったスキンケアを使いたい」という回答が約6割あった。これらにより「肌の土台を整えること」「必要な美容成分が入っていること」の両方が重視されていることがわかった。

 また、健康について重視していることや今後取り入れたいことでは、「適切な睡眠時間を取りたい」「免疫力を高めたい」という回答が約7割あり、身体本来の力を高めたいという健康意識が強い傾向が見られた。

 化粧品で重視される「美容成分」について、どのような成分が入った美容液の使用希望があるか尋ねたところ、第1位が「安全性が証明された成分」(63%)、第2位が「新しく肌への効果が発見された成分」(47%)という結果になった。美容液に配合されている美容成分には、一般的に高い美容効果が期待されることが多いが、安全性も重視されていることがわかった。

 スキンケア化粧品を選ぶ時の気持ちとして、約9割が「肌に安心安全な製品を使いたい」と回答した。また、そのうち4割が、最近のコロナ禍などの環境変化で、その気持ちが上がったと回答した。

 これらの結果から、多くの女性は、直近2~3カ月に肌荒れを感じていることを背景に、スキンケア化粧品については「安心安全なものを使いたい」という意識が高まり、美容成分にも効果と合わせて、「安全性」が求められていることがわかった。
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