カネカ、生分解性ポリマー「PHBH」が資生堂の化粧品容器に採用

粧業日報 2020年9月7日号 5ページ

カネカ、生分解性ポリマー「PHBH」が資生堂の化粧品容器に採用
 カネカは、資生堂のリップパレット新製品のコンセプトにある「海を大事に想う」という考え方が、資生堂と昨年より共同して開発に取り組んできた化粧品容器「カネカ生分解性ポリマーPHBH(PHBH)」の特徴である海洋分解性と合致することから、このほど、製品ケース(ボディ・蓋)に採用されることになった。

 PHBHの化粧品用途における初めての採用になる。なお、リップパレット新製品「アクアジェル リップパレット」は「SHISEIDO」ブランドとして11月1日より「SHISEIDO GLOBAL FLAGSHIP STORE」で発売される。

 PHBHは、カネカが開発した100%植物由来の生分解性ポリマーで、幅広い環境下で優れた生分解性を有し、海水中で生分解する認証「OK Biodegradable MARINE」を取得しており、海洋汚染低減に貢献する。

 昨年末に高砂工業所(兵庫県)にて、従来の5倍にあたる年産5000トンのプラントが竣工しており、グローバル展開している多数のブランドホルダーとストロー、カトラリー、食品容器包装材など幅広い用途で検討が進んでいる。
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