ツバキスタイル、環境対策とSDGsが加速

C&T 2020年9月15日号 16ページ

カンタンに言うと

  • 数年前から、環境対策容器をいち早く提案、化粧品・トイレタリー業界トップを誇る販売量
  • 多角的な取り組みでSDGsを推進、環境に優しい選択で、持続可能な社会へ
ツバキスタイル、環境対策とSDGsが加速
数年前から、環境対策容器をいち早く提案
化粧品・トイレタリー業界トップを誇る販売量

 世界中の企業が共通の目標として掲げる「サステナブルな社会」の実現のため、化粧品・トイレタリー容器に関わる企業にできることはなにか。

 長年、化粧品ブランドの裏方として、クライアントの「想い」を容器というカタチに変えてきたツバキスタイルは、自分たちが生み出す容器が決して地球を汚すことのないように、環境に配慮した容器づくりを進めている。

 近年は、海洋プラスチックごみが世界的な社会問題として注目を集め、従来の石油由来の樹脂が問題視されている。

 これまで化粧品ボトルの製造に使われてきた石油由来のプラスチック素材は、マイクロプラスチックという大量のゴミを生み出し、焼却の際には地球温暖化の原因となるCO2を排出するなど、多くの社会問題を引き起こしている。

 「環境対策」と「SDGs」の推進に積極的に取り組んでいるツバキスタイルは、地球環境に負荷を与えない環境対策容器を開発。業界初となる、飲料用ボトル100%リサイクル樹脂を使った「再生PET容器」を製品化している。

 すでに製造されている飲料用プラスチックボトルを100%リサイクルすることで生まれる再生PET樹脂は、国際的な専門機関であるFDA(米国食品医薬品局)やEFSA(欧州食品安全機関)の認証を取得するなど安全基準も高く、大手飲料メーカーの飲料用ボトルにも採用されている。

 この樹脂からつくられるボトルは、見た目や強度も石油由来のボトルと全く変わらない。

 さらに、容器の色を「透明色」にすれば飲料用PETボトルと同様にリサイクルすることも可能で、永遠に石油由来の材料を使う必要もない。

 こうした100%リサイクル樹脂のほかにも、ツバキスタイルでは地球にやさしい素材を活用した、環境負荷の低減につながる容器製造に取り組んでいる。
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