コーセー 小林社長、将来・未来を見据えて改革を【2021年入社式】

週刊粧業 2021年4月12日号 19ページ

コーセー 小林社長、将来・未来を見据えて改革を【2021年入社式】
 私はコロナ禍によって、世の中の進化が大きく加速されたと考えていますが、皆さんにも、「今こそ、将来と未来を見据え、1人ひとりが『改革』に取り組むことが重要である」ということを、まずはお伝えしたいと思います。

 「不易流行」という言葉があります。

 これは「常に新しさを求め、変化を重ねていく『流行』の積み重ねこそ、いつまでも変わらない『不易』の本質である」ということを意味しています。

 やはり、これも私が社内で常に説いている「変えるべきことと、守るべき(変えてはならない)ことの峻別が大切」であるということ、そして「自分自身も常に変わり続けなければ周りの変化についていけない」ということを凝縮した言葉として、是非心に刻んでください。

 またコロナ禍は、「真に必要とされる存在であるか否か」が炙り出され、「真価が問われ、本物だけが残る」という結果になると考えています。

 当社も、コロナ後も社会から受け入れられ、求められる価値を提供する企業として、社会から必要とされる存在にならなければなりません。

 どんなに世の中が変化しようとも、化粧品には人々の生活に彩とうるおいを提供し、心を豊かにする力があることを再認識しました。

 その一方で、コロナ禍で、従来の「身だしなみ」以上の自己表現の要素も加わる等、化粧に対するお客さまの価値観も変わりつつあるとも言われており、そこにも新たなニーズが生まれています。

 コロナ禍というピンチをチャンスに変えるために、1人ひとりの行動や意識の変革・改革を期待します。

 デジタルを活かした企業変革であるデジタルトランスフォーメーションについては、当社においてもECプラットフォームをはじめとするDXプロジェクトとして注力しています。

 当社ではこれまで「高品質な化粧品を、店頭でのカウンセリング販売を通じて販売すること」が、我々の強みであり事業の根幹でしたが、これからはオンラインとオフラインを融合させ、アダプタビリティのあるサステナブルな商品を、デジタル体験を通じ、パーソナライズされた個々のお客さまへ、国境を越えてきちんと販売していくということが求められています。

 最後に皆さんにお願いしたいこと、期待していることして、デジタルの活用が進むことを見据え、ぜひ皆さんには様々な「データ」に敏感になっていただき、それで何が言えるのかという「エビデンス視点」に裏付けられた新たな提案・チャレンジを期待しています。

 これまでであれば入社後は、既存の色々な仕事を覚えることが大半でしたが、この大きな変化の局面に入社したデジタルネイティブな皆さんは、入社直後から新鮮な感覚や斬新な発想を活かして重要な仕事を任されるはずです。

 このコロナ禍を明るい未来が早く到来するチャンスと捉え、何事にも意思とエビデンスを持ち、前向きな発言ができる、ポジティブな人であってほしいと思います。

 皆さん1人ひとりの強みを活かした活躍を、大いに期待しています。
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