ライオン、21年12月期第1四半期は微減収減益

粧業日報 2021年5月20日号 1ページ

カンタンに言うと

  • ハンドソープの需要減を中国事業・産業用品がカバー
  • 4つの提供価値領域の深耕で成長加速へ
  • 海外でもパーパスドリブン経営を実践
ライオン、21年12月期第1四半期は微減収減益
 ライオンの2021年12月期第1四半期決算(IFRS、1~3月)は、売上高が前年同期比0.1%減(為替変動の影響除く実質0.9%減)の824億5600万円、事業利益(日本基準による営業利益)が11.0%減の80億9000万円、営業利益が55.8%減の82億8100万円、税引前利益が53.6%減の88億4900万円、当期利益が56.1%減の59億5500万円となった。

 5月11日に開催された記者懇談会で掬川正純社長は、「昨年需要が急増したハンドソープが前年割れとなる一方で、中国事業の好調が継続し、産業用品も市況回復に伴い好調に推移したことで、トータルで売上高は概ね前年並みとなった。一方、粗利が大きいハンドソープが減収、粗利が比較的小さい産業用品が増収となったことで、事業利益は減益となっている」と決算概要を説明した。

 事業利益(▲10億円)の増減要因は、増益では、トータルコストダウン(原価・物流)で3億円、減益では、売上増減・構成変化等の影響で10億円、原材料価格の上昇で2億円、その他費用の増加で1億円の計13億円となっている。

 事業セグメント別の業績は、一般用消費財が売上高で1.5%減の550億3300万円、セグメント利益で22.2%減の56億2400万円、産業用品が売上高で4.9%増の142億4600万円、セグメント利益で42.7%増の9億4300万円、海外が売上高で4.7%増(為替変動の影響除く実質1.8%増)の258億8600万円、セグメント利益で8.1%増の16億9800万円、その他が売上高で29.8%増の76億8200万円、セグメント利益で2.5%増の4億3300万円となっている。

 「ハンドソープ・手指消毒剤は、一般用消費財で苦戦を強いられたものの、業務用は好調に推移した。一方で外食関連向けは伸び悩んだ」(掬川社長)

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