日本色材工業研究所、ユニークで機能性に優れた製品群をアピール

週刊粧業 2021年7月12日号 56ページ

日本色材工業研究所、ユニークで機能性に優れた製品群をアピール
 化粧品受託製造大手の日本色材工業研究所は、今回のCITE JAPANで、5つのテーマ(カラーメーク・ニューノーマル・スキンケア&UV・リンクルケア・クリーンビューティ)のもと、ユニークで機能性に優れた製品群を来場者へアピールした。

 カラーメークでは、長引くコロナ禍でのマスク生活において、目もとのメークに注目が集まっていることを受け、「ラメ入りメタリックアイライナー」を今回、黒色以外にオレンジやカーキなどカラーバリエーションを拡充し、ラメ感や容器を改良して新製品のプレゼンを行った。

 ニューノーマルのテーマでは、マスク着用前に唇の上に塗ると発色はそのままで、マスクに色が移りにくくなるパウダータイプのリップコートをはじめフィクサー製品を提案した。

 スキンケア&UVでは、寝ている間にまつ毛にコシやツヤを与えるというコンセプトの「オーバーナイトアイラッシュマスカラ」や、美容液成分を高配合したスティックタイプのUVアイテム「ウォーターインスティック」が好評を得たという。

 リンクルケアでは、前述のウォーターインスティックに抗シワ成分を配合したアイテム(医薬部外品申請中)を展示した。

 クリーンビューティでは、ヴィーガン対応のマスカラや自然由来指数が99%・88%のナチュラルマスカラ、さらには欧米からの要求が高まっているシリコン・タルクフリーのファンデーションを紹介し、いずれもサンプル依頼の引き合いが多かったという。

 「2年前の前回と比べ、SDGsの考えが日本で浸透してきた印象を受けた。幸いなことに当社はフランスに製造拠点を持ち、早くからヨーロッパでクリーンビューティがテーマの商品開発に取り組んでおり、アドバンテージがある。日本ではタルクフリーがあまり話題になっていないが、欧米では発がん性のあるアスベストが含まれていることへの懸念から、タルクの使用を見直す動きが広がっており、日本でも今後ニーズが高まるとみている」(奥村浩士会長)
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