沖縄・久米島のOEMメーカー、ポイントピュールは地域特性を活かした素材活用と、積極的な海外展開で業績を堅調に推移させている。
直近の取り組みと、アライアンス事例について大道敦代表取締役に話を伺った。
――社外連携についてこれまでの取り組みをお聞かせください。
大道 当社は、原料メーカーとの共同プロジェクトによる新規原料の開発に取り組んできた。
提案に注力するオリジナル原料「白金(プラチナ)ナノコロイド ヒト幹細胞エキス」では、独自の技術を擁する原料メーカーと手を組んで、ヒト幹細胞をコラーゲンで包み込み、中核へ白金ナノコロイドを入れ込むことに成功し、他社との差別化を実現できた。
過去には、約30種類ほど展開する沖縄県産天然素材においても、原料メーカーと共に製品化を進めてきたほか、大学機関との共同開発といった取り組みも行ってきた。
――オリジナルブランド「Ryu Spa」においてはいかがでしょうか。
大道 オリジナルブランド「Ryu Spa」の展開においては、沖縄県外のコンサルティング会社やデザイナーと協力してプロモーションを実施している。
同ブランドは直営店舗の運営も行っており、3月には新店舗を国際通りにオープンした。たくさんの方に来店いただき、OEMの受注にもつながっている。
来店客の4分の1が男性であることから、最近はメンズコスメの提案にも注力している。
店舗でテストを行いながらニーズを掴み、OEM提案に活かすことができており、非常に良い流れを作れている。
店頭でのメンズコスメの売れ行きを見ると、洗顔を筆頭に、化粧水・ジェルなどが人気を集めている。
今年9月には、新ブランド「& Resort」を新たに展開する。例えばハワイでは、ココナッツを使用したコスメなど、ハワイの環境を生かしたコスメを見かけることが多いが、それの沖縄版ブランドを作りたいと考えている。
沖縄では、一年を通して紫外線対策が必要となるが、新ブランドの& Resortは、そうした強い紫外線から肌を守り、抗酸化力のある沖縄由来の自然素材と、スパなどをイメージさせる海洋深層水をかけ合わせることで、沖縄の環境と自然に特化したブランドにするつもりだ。
――今後の展望についてお聞かせください。
大道 相変わらず、沖縄は天然素材の宝庫である。
これからも、原料メーカーとの共同プロジェクトや大学機関との共同開発などを積極的に行っていきながら、ヒト幹細胞について掘り下げていきたい。
また、話題の次世代成分「CBD」「NMN」についても研究結果を見極めながら、新たな提案につなげていきたいと考えている。