ホシケミカルズ、商品提案力の強化と製造部門でのフロンガス排出抑制で社外と連携

週刊粧業 2021年7月5日号 27ページ

ホシケミカルズ、商品提案力の強化と製造部門でのフロンガス排出抑制で社外と連携
 化粧品・医薬部外品・健康食品の提案型OEM/ODMを主軸とするホシケミカルズでは、「商品提案力の強化」「フロンガスの排出抑制」といった課題に対し、社外のパートナー企業との連携を積極的に行っている。

 商品提案力の強化では、自社にない製造設備や技術を持つ企業とのアライアンスを推進し、2016年にはエアゾール化粧品として初めて水素を噴射剤に使用した化粧品シリーズ「水素エアゾールスキンケア」(写真)の開発に成功した。

 このほか、化粧品OEM・ODMの既存クライアント企業から内外美容に対するニーズが高まっていることから、健康食品OEMメーカーとタッグを組み、サプリメントやドリンクといった「美容視点の健康食品」の開発にも注力している。

 「近年、お客様が1つのブランドで化粧品に限らず商品の幅を広げる動きが活発化し、その対応には商品提案力の強化が欠かせない。クライアントのブランドイメージを毀損しない、親和性のある健康食品の提案もその一環で、当社がお客様と健康食品OEMメーカーの間に入ることにより、ブランドの愛用者に購入してもらいやすい、美容視点の商品設計を提案できるのが強みだ」(企画開発室広報 平地祥子氏)

 フロンガスの排出抑制に向けた取り組みでは、地球温暖化を引き起こす温室効果ガスの一種であるフロン類の使用や管理に関する法律が2019年12月に施行されたことを受け、フロン排出抑制法に基づく「第一種フロン類充填回収業者」と連携し、製造部門のフロンガス排出抑制を行っている。

 具体的には、エアコン設備などの冷媒装置、製造室の陽圧用の機器などを対象に、定期的な見直しを実施している。

 「今後も全てを自社で内製化することにこだわらず、当社で対応できない領域は専門の事業者に協力を仰ぎ、当社が持つ技術や知見を掛け合わせ、新たな商品価値を提案できるようなモノづくりの体制を目指す。これによりクライアントにとっては、依頼先を1つにまとめられる利便性があり、さらに商品の幅が広がることで顧客単価の向上にも貢献できる」(平地氏)
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