ホシケミカルズ、ヘパリン類似物質ODMシリーズやエモーショナルコスメの受注が好調

週刊粧業 2021年8月23日号 6ページ

ホシケミカルズ、ヘパリン類似物質ODMシリーズやエモーショナルコスメの受注が好調
 ホシケミカルズではデジタルチャネルで効果効能を訴求できる承認済み医薬部外品やSPF・PA値データ取得済みのスキンケアアイテムをはじめ、香りやテクスチャーにこだわった心が安らぐようなエモーショナルコスメの受注が好調で、今上期(1~6月)の実績が前年同期比で微増となった。

 承認済み医薬部外品では、「乾燥による小ジワを目立たなくする(効能評価試験済み)」の効能表現も可能で、ヘパリン類似物質を配合した化粧水「ヘパリンローション」と、保湿乳液「ヘパリンミルク」のへの引き合いが高まっている。



 さらに7月には、ヘパリン類似物質にトラネキサム酸、抗炎症の3種類の有効成分を掛け合わせた「美白ローション」の受注を開始し、ヘパリン類似物質ODMシリーズの拡充に注力している。

 「今月から施行された改正薬機法では、効能効果に関して虚偽・誇大広告を行った企業に課徴金制度が導入された。こうした背景もあり、効能効果をしっかりと訴求できるヘパリン類似物質配合スキンケアなどの『デジタルチャネル向け処方』のアイテムが好調に推移している」(企画開発室広報 平地祥子氏)

 一方のエモーショナルコスメは、ラベンダーなどの天然精油を配合した入浴剤など、香りでリラックスできるアイテムへの引き合いが高まっているという。

 同社ではこのほど、エモーショナルコスメの新たな提案として、ニューノーマル時代の洗顔アイテムをテーマに、温感美容液タイプの泡立てないジェル洗顔料「ホットセラムウォッシュ」を開発した。

 「従来はメークを落とすクレンジングを軸に洗顔の役割を考えがちだった。しかし、コロナ禍におけるメーク事情の変化を受け、洗顔単体として消費者ニーズにより丁寧に応え、単に汚れを落とすための設計ではなく、自分の肌と向き合う時間、肌をときほぐす時間としても活用できるエモーショナルな切り口で提案した」(平地氏)

 今後の取り組みでは、海外企業向けの自社HPを近くリニューアル公開する。工場のスペックや工場見学動画を新たに追加するほか、ODM製品を1点ずつ詳細に紹介・説明するという。

 そして、今期中にはメークアップ工場を増強し、コロナ禍で需要が拡大したスキンケア・メーク双方の機能を持つアイテムの開発を推進していく方針だ。
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