天真堂、Web通販に精通するOEMとして再評価

週刊粧業 2021年8月30日号 8ページ

カンタンに言うと

  • オーラルケアや機能性表示食品が好調
天真堂、Web通販に精通するOEMとして再評価
 薬用化粧品・機能性表示食品OEMメーカーの天真堂は、オーラルケアや機能性表示食品といった効果効能を打ち出せるアイテムのOEMが牽引し、今上期(1~6月)の受注実績は計画通りに推移した。

 上期の振り返りと下期の成長戦略について、松﨑淳社長に話を伺った。

 ――上期の受注状況についてお聞かせください。

 松﨑 オーラルケアのOEMでは、コロナ禍でのマスク着用により悩みとして顕在化してきた「口臭ケア」と、従来まで自宅外でホワイトニングをしていた人からのホームケアへのニーズが高まったことで「ホワイトニング」が伸長している。

 健康食品は、今年8月に薬機法の一部改正による広告規制の兼ね合いもあり、消費者へしっかりと効果効能が訴求できる「機能性表示食品」への引き合いが高まっている。

 オリジナルヘルスクレームの受理実績を持つ当社では、加熱発酵ニンニク粉末「ファジオ」など独自原料を開発している。

 ファジオに関しては、新たなエビデンスデータが得られるごとに引き合いや問い合わせの質が変化してきており、今後も研究を進めていく。

 ――自社の強みを踏まえ、下期以降はどのような取り組みを推進していきますか。

 松﨑 コロナ禍で、Web通販に精通したOEMメーカーとして、物流やコールセンターをワンストップで持つといった我々のビジネスモデルが再評価されたと感じている。

 実際、過去に問い合わせのあった企業から改めて相談を受けたほか、お客様からの紹介で従来まで取引のなかった企業からの依頼も増えてきている。

 とはいえ、下期に関しては楽観視をしているわけではない。

 Web通販市場は全体的に好調だが、大手メーカーの本格参入によってデジタル広告費が高騰し、当社の主なクライアントである中小メーカーやスタートアップ、異業種からの新規プレイヤーが影響を受けている。

 そうした中でも、我々としては一方的な提案や受け身に回るのではなく、しっかりとお客様の声に耳を傾け、課題を理解したうえでお客様と一緒に成長していけるようなソリューション提案に時間をかけていきたい。

 それが10~20年という中長期的なスパンで、互いの成長につながっていくものと確信している。
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