ライオン、アフターマスク時代に向けヘパリンスキンケアの関心高まる

粧業日報 2021年9月13日号 3ページ

ライオン、アフターマスク時代に向けヘパリンスキンケアの関心高まる
 ライオンは、昨年から続くコロナ禍でのマスク生活等により、肌の悩みが増えた20~59歳の女性1000名を対象に「コロナ禍における肌乾燥に関する意識調査」(調査期間:2021年8月5~7日)を実施した結果、長引くマスク生活による顔肌乾燥の深刻化とともに、顔肌乾燥の影響で多くの女性が自身の老け見えを感じていることがわかった。

 新型コロナウイルス蔓延(2020年4月)以降、マスクの着用により肌の状態は変化したか尋ねたところ、89.6%の女性が「変化した」と回答した。



 「吹き出物・ニキビ」(48.9%)という回答が最も多く、次いで「肌荒れ」(45.0%)、「乾燥」(42.0%)という結果となった。

 続いて、顔の肌の乾燥状態に変化はあったかを尋ねたところ、全体の74.1%の女性がコロナ禍で「乾燥がひどくなった」と回答した。長引くマスク生活が、女性の顔肌乾燥トラブルの原因の一つとなっていることが伺えた。

 コロナ禍以降、関心が高まったアイテムを尋ねたところ、「スキンケア」が78.6%と2位「ヘアケア」(28.8%)に大差をつけ1位を獲得した。そこでスキンケアへの関心が高まった人に対して、スキンケアに求める効果を尋ねると、76.1%の人が「保湿機能」と回答し、2位「吹き出物、ニキビ対策」(45.3%)に大差をつけた。

 マスクによる肌荒れ症状として吹き出物やニキビが最も多く挙げられているが、スキンケアに対しては、吹き出物・ニキビ対策以上に「保湿機能」への関心が高まっていることがわかった。

 コロナ禍以降の自身に対する見た目年齢の意識を尋ねたところ、40.7%の女性が見た目年齢が「実年齢よりも老けて見える」と答え、その約半数(50.9%)が「乾燥」と回答していた。

 一方、見た目年齢が「実年齢よりも若く見える」と回答した人に対して、心がけているスキンケアについて尋ねたところ、74.4%の人が「保湿」と回答した。

 これらのことから、「顔肌乾燥」が見た目年齢にも大きな影響を与えており、スキンケアでの「保湿」が老け見え対策に効果的であると考える人が多いことが推察された。

 新型コロナウイルス収束後、マスクを外して生活することに対して不安に思うことを尋ねたところ、51.9%の女性が「肌荒れが見えてしまうこと」と回答。長引くマスク生活の影響による肌荒れが、新型コロナウイルス収束後の新たな不安材料になっていることが明らかとなった。

 マスクを外すことで「肌荒れが見えてしまう」ことを不安視している人に対して、マスクを外す前に行いたいスキンケアについて尋ねたところ、73.8%の女性が「保湿」と回答し、87.7%の女性が保湿有効成分「ヘパリン類似物質」配合のスキンケアアイテムを使ってみたいと回答した。



 今回の調査結果を受け、銀座ケイスキンクリニックの慶田朋子院長は、「マスクによる肌荒れの主な症状は、『にきび ・吹き出物』『脂漏性皮膚炎』『肌荒れによる乾燥』などが挙げられる。乾燥を放置し、軽微な炎症が続くと、シミやくすみ、小じわなどの要因となり、それが老け見えの原因になってくる。マスクによる肌トラブルを予防するため、肌に水分をしっかり抱えさせることのできる保湿成分をうまく活用した正しいスキンケアを行うことを推奨したい。特に『ヘパリン類似物質』は、皮膚科医がアトピー性皮膚炎や乾皮症の治療に長く処方してきた保湿成分であり、多数の臨床研究からその高い保湿効果が認められている。バリアが脆弱な上、衣類で覆うことができない露出部、さらにマスクによるダメージを受けている顔肌のケアには、おすすめの成分の一つだ」とコメントしている。
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