富士経済、市場環境の変化を新たな成長源に

週刊粧業 2021年10月18日号 40ページ

カンタンに言うと

  • 5年前水準をポジティブに捉えることが肝要
富士経済、市場環境の変化を新たな成長源に
 富士経済は、2021年国内化粧品市場見込みを前年比3.3%増の2兆8414億円とした。

 コスメティックスビジネスユニットの山住知之部長は、20年に続きコロナ禍の長期化の影響を受けて、「回復の遅れはあるものの、今後の企業のマーケティング努力と各業態の売場提案力による新たな需要喚起で、消失したインバウンド売上は十分に取り戻せると見ている」と話す。

 ――21年も国内化粧品市場はプラス成長ながら、厳しい市場環境にあるという印象ですが、いかがですか。

 山住 21年はコロナ禍生活にも慣れ、外出機会は全体的に増えているが、在宅勤務の浸透、百貨店や大型商業施設の時短営業の長期化など複数の影響が重なる形で市場の回復を遅らせている。

 特にメークアップは、マスクに覆われないアイメーク関連で明るい色味のアイシャドーなどの発売が見られるものの、リップやファンデーションを中心に厳しい状況が続く。

 また、コロナ禍生活もここまで長期化してくると、「マスク常態化」や「すごもり消費」といったコロナ禍需要を取り込んできた商品群の訴求力は昨年より弱まり、コロナ禍ニーズ対応品は全体感として落ち着いてきてしまっている。マーケットの成長性は見込みづらいだろう。

 ここで、私はもう少しポジティブな見方をしてみたい。

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