進洋、「職商人」として要望以上のフィルムを提案

週刊粧業 2021年10月18日号 38ページ

進洋、「職商人」として要望以上のフィルムを提案
 化粧品に特化したラミネートフィルム専門商社で「実験大好きカンパニー」を掲げる進洋では、現場の状況を熟知したうえで顧客も気づかないような潜在的ニーズや志向を掌握し、メーカーと顧客の双方をつなぐことで要望以上のモノを作り上げる「職商人(しょくあきんど)」を目指している。

 工場を持たない同社では、全国各地のフィルムメーカーや印刷加工を行うコンバーターと連携し、印刷の難易度が高く手間のかかる案件に対しても顧客や製造現場それぞれと対話を重ねながらクライアントの要望に応じて最適なラミネートフィルムを選定・調達する。

 自社では、包装物の強度や耐圧性能などを評価・測定する実験機器を独自に開発し、それらの設備を用いたフィルム包装に関するトラブル解析を強みとしている。

 「競合他社が真似できないような面倒で技術的に難しいと断られたお客様の要望に対して、様々な協力企業から自由自在に調達し、単に仕入れた商品をそのまま販売するのではなく、しっかりと責任を持って自社で品質評価をするまでが職商人であり、我々の存在意義である」(石井聖一社長)

 設備面では、2~3年前に開発センターで使用するデジタル顕微鏡やスリッター機を新調したのを皮切りに設備投資が活発化しており、昨年は全社員にテレワーク専用のノート型PC・スマートフォン・ポケットWiFiを支給した。そして、今年は会計・販売管理などの基幹システムをクラウド化し、業務のデジタル化が一気に加速した。

 商品面では現在、環境配慮包材として主に4つのフィルム(紙構成・遮光・バイオマス・リサイクル)を提案している。

 その中でも近年、バリア性能を担保しながらプラスチック使用量を削減することでプラマークから紙マークへの表示に切り替える「紙構成フィルム」と、輝くような白さが際立ち、アルミ箔に匹敵する遮光性能を持つ「遮光フィルム」への引き合いが高まっている。

 「遮光フィルムに関しては今後、来年2月に出展する『JAPAN PACK 2022(日本包装産業展)』に向けて、アルミ箔と同等レベルの酸素・水分のバリア性能を実現した新商品を提案していきたい」(石井社長)
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