GSIクレオス、ヘルシービューティ訴求の化粧品・健食3原料を提案

週刊粧業 2021年10月18日号 19ページ

GSIクレオス、ヘルシービューティ訴求の化粧品・健食3原料を提案
 GSIクレオスの香粧品部では、ヘルシービューティのトレンドにマッチする原料として、皮膚上に存在している菌を有効活用し、皮膚の状態を改善する直接的なプレバイオティクス効果と、抗菌ケモカインの分泌促進という間接的なプレバイオティクス効果を兼ね揃えたスキンケア用のプレバイオティクス原料「アルガクティブバイオスキン」を提案している。

 同原料は、クロレラの細胞壁から抽出した炭水化物を主成分とし、表皮ブドウ球菌などの皮膚に有益な菌に影響を与えずに有害な菌を減少させるマイクロバイオーム(細菌叢)環境調整の効果に加えて、EGFを上回るケラチノサイトの再生効果も有している。

 「菌に作用する一般的な原料の多くは選択性がなく、善玉菌と悪玉菌を選ばずに減少させ、皮膚の菌バランスを乱してしまう場合が多いのに対し、アルガクティブバイオスキンは善玉菌に消費されやすく、悪玉菌に利用されにくい選択性を有する。皮膚の常在菌バランスを整えることは、スキンケアだけでなく頭皮の環境を健やかにすることにも寄与する」(同社)

 ヘルシービューティのトレンドにマッチした原料ではこのほか、バタフライピーエキスパウダー由来の天然色素「色ノ源バタフライブルー」と、抗酸化活性やアンチエイジングなどの効果を持つヨーロッパモミ枝エキス末由来の多機能原料「リグナンジェノール」の提案にも注力している。

 色ノ源バタフライブルーの持つ鮮やかな青色は、アントシアニンの一種であるテルナチンによるもので、高い耐熱性と耐光性を有し、通常のアントシアニンと比べて安定性が高いという。

 リグナンジェノールは、Silver Fir(ヨーロッパモミ)の枝を世界で初めて植物エキスに用いており、成分の70%がポリフェノールで構成され、36種類の有効成分を配合している。

 抗酸化活性はレスベラトロールよりも優れ、ビタミンEの約2倍、エピガロカテキン(緑茶)の約4倍と一般的な抗酸化物質よりも高い数値を誇り、血糖値バランスの調整作用が認められている。

 「バイオスキンは数年前より取り扱っているが、コロナ禍で問い合わせが増加している。色ノ源バタフライブルーとリグナンジェノールは今年に入ってから発売した新たな原料で、今後の販促を強化していく」(同社)
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