日本色材工業研究所、色を通じて美と健康を創造

週刊粧業 2021年10月18日号 16ページ

カンタンに言うと

  • クリーンビューティにも注力
日本色材工業研究所、色を通じて美と健康を創造
 日本色材工業研究所では、色のスペシャリストとして製品の技術力と品質の高さを強みとする。

 ヘルシービューティをテーマとした製品開発について、研究開発部長の南孝司取締役に話を伺った。

 ――研究開発部では現在、どのような取り組みを進めていますか。

  当社では、企業の基本目標として「美しさと健康とを創りだすこと」を掲げ、企業活動を通して「豊かな心、知識、生活」を社会に生み出し、その結果「生活・文化の向上=ここちよい、快適な社会づくり」に貢献できると考えている。

 この企業理念はまさにヘルシービューティに合致するもので、今後も我々が目指すべきものだ。

 研究開発部では、SDGsがゴールに掲げる2030年に当社が創業100周年の節目を迎えるにあたり、「色が健康で気持ち良い世界を創る」「クリーンビューティ」の2つをキーワードに、日々研究開発を進めている。

 ――製品開発の具体例をお聞かせください。

  「色が健康で気持ち良い世界を創る」では、メークアップが色を通じて人々に幸せや心の安らぎを与える力があると捉えている。

 当社は創業以来、豊富な色調バリエーションを持ち、お客様が要望される色のイメージをパウダーや油性、乳化タイプなど様々な基剤で具現化する処方技術に強みがある。

 私はこれまで30年以上、メークアップの研究開発に携わってきたが、色の価値は不変的なものだ。メークアップは色が命で、どんなに機能が優れていても自分が気に入らない色は購入されない。これからも色を第一に、使い心地などの機能面をさらに向上していきたい。

 「クリーンビューティ」に関しては、フランスに拠点を持つ日本色材グループの強みを活かして人と地球にやさしい、ノンケミカルサンスクリーンやヴィーガン製品などの開発を進めている。

 学術的に一定濃度以下の少量であれば、人体に問題ないといわれている原料はたくさんある。それでも、当社では使用する原料に制約を設けることにチャレンジしており、それが今後の新たな強みになると期待している。
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