ホシケミカルズ、育毛・ヘパリン関連で新処方を提案

週刊粧業 2021年10月18日号 16ページ

ホシケミカルズ、育毛・ヘパリン関連で新処方を提案
 ホシケミカルズでは、承認済み医薬部外品プロジェクトの24品目となるエタノールフリーの育毛剤「薬用ノンアルヘアローション」の受注を、今年9月より開始した。

 企画開発室広報の平地祥子氏は、開発の狙いとして、「コロナ禍で肌と向き合う時間が増え、『素髪』や『頭皮(地肌)』に対する意識が高まり、昨年の新規問い合わせでは特にシャンプー・トリートメント、アウトバスなどのヘアケア品に加え『養毛・育毛』へのニーズが顕著だった。そこで、従来の『薄毛ケア』や『男性向け』に加え、将来薄毛にならないための予防美容的なお手入れを目的に、頭皮の健康を維持する20~30代の使用も想定した育毛剤の開発を目指した」と説明する。

 薬用ノンアルヘアローションは、育毛促進や脱毛予防をはじめ、健やかな頭皮環境を育むとともに消臭、抗菌、美肌菌育成、バリア機能改善成分も配合したことで、保湿感もありつつ、エタノール無配合でありながら浸透感が得られる処方設計となっている。

 コロナ禍で需要が高まった処方としては、コロナ禍でマスクの着用や、ストレスからくる肌荒れに悩む人が依然として多いことから、健康的な素肌美を追求するための商品として「ヘパリン類似物質×美白有効成分」を実現し、1品で化粧水と美容液を兼ねた「薬用ブライトアップエッセンス」が、今年6月に受注を開始して以来、引き合いが多いという。

 「ヘルシービューティの取り組みでは、クリーンビューティを訴求できるコスメの開発支援プロジェクトの立ち上げを準備している。当社は原料商社であり、国内外の容器メーカーとも連携し、クリーンビューティやサステナブルを訴求する原料や容器を予め調達・リストアップすることが可能だ。さらに、OEMメーカーとして製造工場での環境配慮にも取り組んでおり、お客様の予算やストーリーに応じて製品に使用する原料・容器・処方をトータルで提案し、クリーンビューティコスメの新規参入を後押ししていきたい」(平地氏)
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