東洋新薬、医薬部外品処方の炭酸パックが受注増

週刊粧業 2021年10月18日号 16ページ

カンタンに言うと

  • 界面活性剤不使用の「三相乳化法」も引き続き好調
東洋新薬、医薬部外品処方の炭酸パックが受注増
 化粧品と健康食品のOEM・ODMを展開している東洋新薬は、界面活性剤を使用せずに乳化する「三相乳化法」をはじめ独自の技術力を強みに、細分化するニーズへ迅速に対応できる環境を整えている。

 市場動向や好調な製品について小林伸次取締役に話を伺った。

 ――好調な製品群は。

 小林 コロナ禍による健康意識の高まりから、肌により良くナチュラルなアイテムを取り入れたい需要が高まっている。

 こうした中、当社の強みである神奈川大学特許技術の「三相乳化法」は、界面活性剤を使わず乳化できる点からニーズがますます高まっている。またヘパリン類似物質配合品のスキンケアアイテムも引き合いが増えている。

 さらに、在宅勤務の広がりから朝のスキンケアに時間をかける人が増え、炭酸パックへの注目も再び集まっている。

 「美白」や「抗炎症」を謳える医薬部外品処方に加え、洗い流せるタイプや肌の上で乾かしてから剥がすタイプなど多様な剤型も揃え、お客様の要望に広く対応している。

 一方、トレンドが続いていたシワ改善の有効成分「ナイアシンアミド」配合アイテムは市場で確立され、今後は有効成分とのハイブリッド品や剤型の拡充といった差別化が必須となるだろう。

 内外美容が謳える健康食品も好調で、中でもおなかの脂肪を減らす作用が確認された「葛の花エキス」配合のダイエット訴求品が伸長している。

 ――今後の市場予測は。

 小林 2023年頃までマスク常態化が続き、ヘルシービューティーのニーズがより細分化されると予測している。幅広いニーズを捉えた製品が求められるため、独自技術を有するOEMを活用する機会が全体的に増えると考えている。

 そこで当社も市場性の高い新技術の研究・開発を積極的に進め、細やかなニーズへの対応に備える方針だ。

 また中国展開でも、中国産アイテムの競争力が高まる現地市場で独自技術による効果実感等で特異性を打ち出し、受注を増やしていく。

 さらに9月、移転拡充した東京支店併設ラボの本格稼働を開始し、幅広い処方の試作や肌試験ができる環境が整った。東京近郊のお客様へこれまで以上にスピード感のある製品開発を提供し、競争力を高めていきたい。
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