資生堂、がん経験者を支援する活動でメセナアワード優秀賞受賞

粧業日報 2021年11月2日号 6ページ

資生堂、がん経験者を支援する活動でメセナアワード優秀賞受賞
 資生堂は、がんサバイバーを支援する活動「LAVENDER RING MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」により、公益社団法人企業メセナ協議会が主催する「メセナアワード 2021」にて優秀賞を受賞した。

 今後も、「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD(ビューティーイノベーションでよりよい世界を)」という企業使命のもと、美の力を通じて社会課題を解決し、人々が幸福を実感できるサステナブルな世界の実現を目指す。

 「メセナアワード」は、日本国内に所在する企業や企業財団、それらの連合体を対象に、メセナ(芸術文化振興による豊かな社会創造)活動を自薦・他薦で毎春公募し、有識者による選考の上、特に優れた活動7件を表彰している。今年は、164件の対象案件の中から、大賞1件、優秀賞6件が選出された。

 優秀賞の受賞にあたっては、「新たな社会課題への取り組みとして経営資源を活かし、人と人の交流を育み、生きる力につなげている点」や「企業や団体、病院、学校などと連携しながら、活動を多面的に発信し、新たな価値観を提案している点」が評価された。

 がんサバイバーを支援するプロジェクトである「LAVENDER RING」は、企業や個人、行政・学校・病院など、活動主旨に賛同する有志が参加し、具体的なアクションを起こしていく活動団体で、がんになっても自分らしく暮らせる社会を目指して2017年に発足。資生堂も2017年から参画している。

 この活動においては、「MAKEUP & PHOTOS WITH SMILES」を主宰し、ヘアメークとポートレート撮影を通してがんサバイバー自身の「がんに支配されることなく自分らしく生きていく」意思表現を支援することで、社会復帰の一助となるように後押ししている。
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