資生堂、国内スタートアップ企業2社と連携

粧業日報 2022年1月6日号 1ページ

カンタンに言うと

  • 「毛髪」と「香り」の分野でイノベーションを創出
資生堂、国内スタートアップ企業2社と連携
 資生堂は、研究所が主導するオープンイノベーションプログラム「fibona(フィボナ)」で募集を行っていた「SHISEIDO OPEN INNOVATION 2021」について、社内審査を経て、約50件の中からスタートアップ2社と共創に向けた取り組みを行うことを決定した。今後、スタートアップ企業との連携を進め、早期のイノベーションの創出を目指す。

 「SHISEIDO OPEN INNOVATION 2021」は、同社が主導で行うスタートアップ企業との連携プログラムの第2期にあたり、「Beauty Wellness」におけるイノベーション創出を目指している。

 今回はeiicon companyが運営する日本最大級のオープンイノベーションプラットフォーム「AUBA」と連携し、早期の社会実装を視野に入れた募集を行ってきた。

 今回の募集では、「データ」「コミュニケーション」「ソリューション」を軸とした3つの募集テーマを設定し、研究所や事業部門・ブランドとの連携をさらに強化したサービスの社会実装に向けた取り組みについて検討を行った。

 今後、化粧品・美容領域にとらわれない、あらゆる業界の新たな技術やサービスと、資生堂の美に関するサイエンス・知見を掛け合わせ、新領域での研究や事業化を目指す。

 連携企業の1つであるイヴケアは2019年1月に創業。質問紙と毛髪を用いた健康状態のモニタリングとその後のアフターケアが一体となったプログラム(メンタルヘルスサポートサービス)や、様々な物質を蓄積しながら伸長する毛髪の特性を活かし、その特性を利用することでヒトの中長期的な健康状態のモニタリング評価を行うプログラム(ケアソリューション開発支援サービス)の提供など行っている。

 もう1社のSCENTMATICは2019年11月に創業。一人ひとりの好きな香りや多様な感じ方を尊重する香り体験づくりを通して、心豊かな瞬間のあふれる未来社会を目指す。世の中に存在する様々な香りを「感性言葉」に変換すると同時に、言葉から香りを選び出すことができるシステムの開発・サービスを提供している。

 今後は、資生堂独自のR&D理念「DYNAMIC HARMONY」のもと、異業種を含むスタートアップ企業が保有する、時代の変化にスピーディに対応した斬新なアイディア・技術を、同社の強みとする研究領域の知見・技術、商品やサービスと融合させることによって、これまでに生活者が出会ったことのない新たな美容体験をはじめとするイノベーションの創造に取り組んでいく。
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