ポーラ化成、白斑治療法に関する研究助成を採択

粧業日報 2022年1月12日号 5ページ

ポーラ化成、白斑治療法に関する研究助成を採択
 ポーラ化成工業が行う白斑治療法に関する研究助成の採択結果が、2021年10月21日に行われた第3回日本白斑学会(JSV)学術大会にて発表された。

 JSVは、皮膚の白斑の病態解明と新規治療法の開発、研究者の情報共有、若手研究者の育成、白斑に関する諸問題への取り組み、国内・海外への情報発信のほか、国際共同研究に対する日本の窓口となることを目的として2018年に設立された。

 メラノサイトに対する自己免疫機序や自然免疫、酸化ストレスなどの関与が推測され、それだけでは説明がつかないことが多く、未解明の部分が多く残っている皮膚の白斑の病態について研究を深めるべく、白斑治療への貢献を目的に設立された。

 現在の保険診療では治療が難しい例もあり、より良い治療が求められる中、最新の解析技術を用い、新規治療法につながる研究を創り出していくことが最重要課題となっている。その一助となるべく、ポーラ化成では白斑治療法に関する研究助成の採択を行っている。

 2021年度の採択者について、日本白斑学会理事および学会理事が依頼した基礎研究者で組織する選考委員会にて厳正に審査した結果、3名が採択された。

 日本白斑学会事務局長の鈴木民夫教授(山形大学皮膚科)は、「最近10年間の国際的な白斑研究の高まりの中、JSVが設立されたが、JSVにとって国内の若手白斑研究者の育成は喫緊の課題だった。今回、多くの応募をいただいたことは、JSVにとっても大きな喜びであり、今後の学会活動の弾みになる出来事だ。今後、この研究助成制度が国内の白斑研究を担う若手研究者にとって、登竜門的存在として本助成に採択されることが一つの目標になることを期待している」とコメントしている。

 助成者氏名(研究テーマ)/種村篤氏(大阪大学 医学部 皮膚科 准教授)=「ヒト白斑病変に生じる選択的メラノサイト免疫応答の解析と新規制御因子の同定」▽入間田萌花氏(東北大学 大学院 医学系研究科 皮膚科学分野 大学院生)=「白斑における色素形成・免疫調節機構の解明」▽阿部優子氏(山形大学 医学部 皮膚科学講座 講師)=「メラノサイトにおける抗酸化機構と細胞死メカニズムの解明」
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