沖縄・久米島を地盤に化粧品OEMを展開するポイントピュールは、ヒト幹細胞培養液やCBD・NMNなどが引き合いを集め、コロナ禍も好調な業績で推移した。
大道敦代表取締役に話を伺った。
――2021年は、コロナ禍でありながら好調に推移されました。
大道 通販チャネルを持つ既存顧客が伸長したほか、新規の問い合わせも多い1年だった。これまで対面式サービスを展開していた企業が、新たに通信販売を立ち上げるケースも多い。
依頼内容としては、ヒト幹細胞培養液をはじめとした、エイジングケア関連の受注が伸長した。また、CBDやNMNを活用したOEM依頼も多く寄せられ、業績を牽引した。
なお、当社には東京と京都に営業所があり、東京には試験室も用意している。さらに、オンラインを活用した営業活動で、これまで以上に情報収集のスピードが上がり、それをお客様への提案に活かすことができている。
――貴社の強みを改めて定義するといかがでしょうか。
大道 手厚いサポートはもちろん、店舗マーケティングを通じたOEM提案も強みといえるだろう。現在、4店舗を運営しており、店頭での売れ筋商品の傾向をスピーディーにOEM提案に反映させることが可能だ。
また、当社で製造する全ての化粧品において、久米島海洋深層水を使用している。化粧品の主成分となる、水の質が高い点も評価いただけていると感じているし、販売する側としても訴求ポイントになっている。
――21年は採用を強化し、従業員数も大幅に増加しました。
大道 この1年間で30名増員し、社員数は70名まで増加したが、まだ採用の余地がある状況だ。21年は人員の拡充に注力してきたが、22年は研究開発への投資にも力を入れていく。
大学との共同開発のほか、素材分析にも積極的に取り組み、海洋深層水の良さをもっと解明していきたい。
――22年以降のお取り組みについてお聞かせください。
大道 沖縄本島のどこかに第二工場を新設したいと考えており、現在、その場所について検討を進めている段階だ。
アジアへの展開を強化していくにあたっても、生産規模を拡大していく必要がある。21年の好調を維持しながらも、今年はさらなる飛躍の1年にしていきたい。
1月12日より開催される化粧品開発展にも出展する予定だ。3種類のヒト幹細胞エキス(脂肪・骨髄・臍帯血由来)のほか、CBDオイルを配合したスキンケア、NMNを配合したサプリメント・スキンケアをメインとして展開する。