マツモト交商、RIPTが堅調 顧客ニーズを満たす最適な提案を

週刊粧業 2022年1月17日号 9ページ

マツモト交商、RIPTが堅調 顧客ニーズを満たす最適な提案を
 マツモト交商は、長年の医薬部外品・化粧品原料の輸入販売の経験を活かし、安全性試験や有用性試験の仲介サービスを展開している。国内外の試験機関と提携し、クライアントのニーズに柔軟に対応できる体制を整えている。

 現在は、RIPT(アレルギー試験)が堅調だという。試験品をヒトの肌に閉塞パッチし、定期的に累積刺激を与えた後、感作性を確認するRIPTは、スケジュール・コスト面から、海外試験機関での実施がよりメリットがあるとされている。同社はアメリカの試験機関と連携しており、定期的に実施していることも強みになっているようだ。

 年間スケジュールは同社HPにて確認できるが、RIPTは毎月実施しており、試験結果の速報を確認できる日程も掲示されている。そのため、依頼する企業にとっても、製品化に向けたスケジュールを立てやすい。

 「定期的に多くの試験を実施することでかなり費用も抑えることができており、コスト面でも貢献することができるだろう」(安全性試験部 逸見敬弘部長)

 化粧品を顔に塗布した時に生じる刺激感を評価するスティンギング試験の提案も強化している。

 「スティンギングテストを敏感肌エビデンスとしてご検討いただく機会も増えているように思う」(逸見部長)

 また同社では、ニキビができにくい製品であることを確認するノンコメドジェニック試験も定期的に実施している。

 化粧品、医薬部外品などの製品の安全性を最終的にヒトで確認することは製品開発に必要不可欠であることから、安全性試験はコロナ禍も好調に推移してきた。有用性試験においても、幅広い提案を行っており、化粧品効能としての抗シワ機能評価試験はもちろん、医薬部外品におけるシワ改善評価試験実施の対応も可能だという。

 さらに、フランスの試験機関と提携して、ヒト皮膚を用いて評価するex vivo試験の提案も行っている。in vitro試験よりもヒトに近い環境を実現できるとして、注目を集めている。

 「当社は商社であることから、できるだけたくさんの選択肢から検討していただけるように、多くの試験機関と提携しながら間口を広げていきたいという思いがある。また、これまでには、お客様からいただいたヒントがきっかけとなって、提供できるようになったサービスもあった。今後も、お客様のニーズを満たす最適な提案を行っていく。なお、化粧品や化粧品原料に限らず、サプリメント、機能性食品素材など幅広い分野へ試験を提案できる体制を整えている。今後は、アグリ素材に対する遺伝毒性試験など、さらに幅広い分野への提案を行っていきたいと考えている」(逸見部長)
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