花王、最先端皮膚断層画像の3D化によりCT-Skinを開発

粧業日報 2022年1月27日号 5ページ

花王、最先端皮膚断層画像の3D化によりCT-Skinを開発
 花王は、肌を傷つけずに内部を可視化する技術の開発を行い、2021年1月には、JM-OCT(Jones matrix opticalcoherence tomography)を用いて、わずか7秒で128枚の皮膚断層画像を取得し、肌内部を2次元画像で可視化することに成功していたが、今回、独自のアルゴリズムと三次元(3D)化技術をJM-OCTに応用し、肌を切り取ることなく、今までよりもさらにリアルに肌内部を可視化し、変化を観察することができる技術「CT-Skin」を新たに開発した。

 CT-Skinは、従来は個別にしか表示できなかった肌表面の凹凸、血管、リンパ、コラーゲンを同時に1つの3D空間にリアルに再現することができる。肌の裏側まで360度どの方向からの画像も自在に得ることができ、侵襲性がないため、肌の同じ場所の変化を連続して撮影することで、動きのある様子を観察することも可能だ。例えば、表皮に栄養を届ける毛細血管の血流が表皮直下でじわじわ高まるダイナミックな変化も見ることができる。

 今後、肌内部の世界が手に取るようにわかるCT- Skinを用いて、個々の肌により合ったスキンケア提案や将来の肌状態予測などを行っていく。さらにそれだけにとどまらず、皮膚科学研究や素材評価へも応用し、医薬部外品や化粧品開発の革新を目指していく。
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