花王、使用済みボトルの再生化に向けた実証実験を開始

粧業日報 2022年2月4日号 3ページ

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花王、使用済みボトルの再生化に向けた実証実験を開始
 花王は、化粧品プラスチックボトルの水平リサイクルを目指し、回収した使用済み化粧品ボトル容器によるボトル再生化に向けた実証実験を実施している。

 2月1日~7月31日までの間、化粧品ブランド「TWANY(トワニー)」を取り扱う関東エリアのイオン直営店舗、イオンモールで展開する「カラースタジオ」にて使用済み化粧品ボトル容器を回収し、日本環境設計の保有するケミカルリサイクル技術「BRING Technology」による化粧品の「ボトルからボトルへ」の水平リサイクル実証実験に用いていく。

 対象ブランドは「TWANY」「DEW」「freeplus」「L'EQUIL」「suisai」などで、化粧水、乳液、シャンプーなどのPET素材のボトル容器を回収する。

 花王が目指す化粧品プラスチックボトルの水平リサイクルは、回収した使用済み化粧品ボトル容器を用いて再生素材を製造し、化粧品ボトル容器に再生することであり、その実現に向けて同社は日本環境設計と協働し、ケミカルリサイクル技術を用いることで水平リサイクルにつなげる取り組みに着手した。

 第1弾として、2021年6月に、日本環境設計のグループ会社であるペットリファインテクノロジーが製造した、ケミカルリサイクルPET素材を「TWANY」のボトル容器に採用。バージンPET素材と同等の品質の、美しい容器が製造できることを確認した。

 一般的に、化粧品ボトルには着色や加飾が施され、包装容器のPET素材へ再生することは難しいとされてきた。そこで、第2弾となる今回は、実際に回収した使用済み化粧品ボトル容器を用いて再び化粧品容器を製造する実証実験を行う。

 まずは容器回収を、化粧品ブランド「TWANY」を取り扱う関東エリアのイオン直営店舗、イオンモールで展開する「カラースタジオ」にて実施。回収した容器を用いて、日本環境設計とともに化粧品の「ボトルからボトルへ」の水平リサイクル実験に取り組んでいく。

 今後は、「TWANY」以外にもケミカルリサイクルPET素材の採用ブランド拡大を進めるとともに、回収規模を広げていく。そして、今回の実証実験で得られた知見を活かし、早期に化粧品プラスチックボトル水平リサイクルの社会実装を目指す。
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