資生堂、グループ調達方針を改定

粧業日報 2022年2月22日号 2ページ

カンタンに言うと

  • 取引先とともにサステナブルで責任ある調達を強化
資生堂、グループ調達方針を改定
 資生堂は、取引先とともにサステナブルで責任ある調達を積極的に推進していくため、グループ調達方針を改定した。企業ミッション「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」のもと、人々が幸福を実感できるサステナブルな社会を実現すべく、「美」を楽しめる地球環境に貢献する姿勢を鮮明にしていく。

 2021年に策定した中長期経営戦略「WIN 2023 and Beyond」では、経営の中心にサステナビリティ戦略を位置づけ、全社員が社会価値の創出を進めており、環境、人権侵害などの問題解決には自社だけではなく取引先との協働が不可欠と考え取り組みを進めている。

 そこで、新しいグループ調達方針では、環境や人権面で取引先に遵守してもらう内容を方針に規定するとともに、第三者監査実施等により厳格で客観的なリスク特定と是正プロセス導入を行うことや、サステナビリティ観点で取引先を評価することを明記している。今後、取引先に順次案内していく。

 改定された調達方針では、これまでに掲げていた調達理念や基本方針に加え、新たに「責任ある調達における方針」を設け、今まで以上に明確なリスク排除のプロセスや、サステナビリティ重視の方針を打ち出している。

 新規取引先とは、アセスメント(評価・査定)を実施の上、ハイリスクでないことを確認してから取引を行い、既存取引先とは、定期的にアセスメントツールで評価を行う。ハイリスクの取引先の場合、第三者監査を実施する。監査で重大課題が発見された場合、一定期間内に是正を要請し、是正されていない場合は取引停止を検討する。サプライチェーン全体におけるリスクを最大限排除するため、直接取引のある取引先だけでなく、2次以降の取引先のリスクも確認を行う。

 取引先のパフォーマンス評価にサステナビリティ観点の評価を追加し、評価の高い取引先とのビジネスを増やす。

 「お取引先に遵守頂きたい項目」には具体的な内容を記載した。サプライヤー行動基準とともに、取引を行う全ての取引先と遵守について合意し、その遵守状況をモニタリングしていく。
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