花王、WOTAと「水」と「衛生」に関する領域で業務提携

粧業日報 2022年3月10日号 5ページ

カンタンに言うと

  • 持続可能な小規模分散型水循環社会の実現をめざす
花王、WOTAと「水」と「衛生」に関する領域で業務提携
 花王は、「水」と「衛生」に関する社会的課題の解決に向けてWOTA(ウォータ)と業務提携し、出資を実施したことを発表した。

 今後は、両社の保有する「水」と「衛生」に関する技術や知見、ノウハウを活用した共創を進め、持続可能な小規模分散型水循環社会の実現を目指していく。

 現在、新興国では、衛生対策に必要な「水へのアクセス」が社会課題となっており、日常生活においても、アジアの一部新興国では、川の水を生活用水として利用している。また、2050年には安全な水資源にアクセスできない人が50億人にも及ぶ可能性があるとも言われている。

 一方、先進国においても、災害時などに「水へのアクセス」が困難な状況が発生していたり、使用後の水の循環再利用は実現していないのが現状だ。

 そこで今回、両社は「水」と「衛生」の領域において、グローバルな社会的課題の解決に向けた業務提携を進める。

 主な取り組み内容は、「水のない場所でも手が洗える水循環システムの普及・推進」「水循環システムの社会実装の加速」の2点で、水不足が深刻な地域の衛生対策や感染症予防、国内外における災害時など水場のない場面への支援、さらには、生活排水の循環再生および分散型モデルの取り組みを推進し、将来的には、持続可能な小規模分散型水循環社会の実現に向け、両社の強みを活かした取り組みを推進していく。

 具体的には、アジアの水資源枯渇地域や国内災害時などにおける水場のない場所に、水循環型手洗いスタンド「WOSH(ウォッシュ)」を設置するとともに花王の衛生ノウハウの知見も活用し、小規模分散型水循環社会の実現に向けた実証実験をスタートする。

 さらに、花王が長年培ってきた界面科学を中心とした本質研究に基づく洗浄・衛生分野の技術を活用し、WOTAの水処理自律制御プラットフォームを用いた機器のランニングコスト低減に寄与する専用ハンドソープの開発など、技術開発を進めることで自律分散型水循環システムの社会実装を加速する。
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