大日本除虫菊、空間用虫よけカテゴリーの市場拡大を

週刊粧業 2022年3月7日号 6ページ

大日本除虫菊、空間用虫よけカテゴリーの市場拡大を
 大日本除虫菊は新しい剤型の活用や機能を付加した製品開発によって潜在需要を喚起している。20年はゴキブリ用のくんえん剤が漸減傾向にある中、プッシュするだけで同等の効能が期待できる「ゴキブリムエンダー」を発売し、空間用ゴキブリ剤カテゴリーの活性化を図った。

 21年も「いやな虫エンダー」「ダニがいなくなるシート」の付加価値商品を発売した。

 20年はゴキブリムエンダーの寄与に加え、コロナ禍による在宅時間の拡大でカテゴリー全体が伸長し、殺虫剤の売上高は前年比125%と高水準の伸びをみせた。

 21年はその反動が懸念されたが、前述の付加価値商品の寄与もあり、前年比は96%となったものの、19年比では120%で過去10年では一昨年に次ぐ売上を確保した。

 22年は大型商品として、防除用医薬部外品で「蚊に効く 虫コナーズプレミアム プレートタイプ250日無臭」と「同 玄関用 同」を発売する。

 防除用医薬部外品登録により、250日の長期間、蚊に対する忌避効果が認められた。また従来の虫コナーズシリーズと同様、屋内と屋外の境目に使用して、蚊の侵入を阻止するだけではなく、屋外の半径1mの空間でも、蚊の忌避効果が認められた。物干し、駐車場、家庭菜園など、蚊を忌避する使用シーンが飛躍的に広がる。

 店頭では従来の虫コナーズシリーズと同時陳列することで、対象害虫別の選択肢を広げる。また離反していたユーザーの潜在需要を掘り起こし、空間用虫よけカテゴリーの市場拡大を目指す。

 なお、従来から虫コナーズシリーズはワンプッシュエアゾールの「蚊がいなくなるスプレー」シリーズとの併売率が高いことを確認している。店頭で同時展開を提案することで、単価のアップに寄与していく。

 22年の殺虫剤の売上目標は前年比112%としている。
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