花王芸術・科学財団、女性研究者支援事業を立ち上げ

粧業日報 2022年3月23日号 6ページ

花王芸術・科学財団、女性研究者支援事業を立ち上げ
 公益財団法人 花王芸術・科学財団は、2022年度の新たな事業として、任期付き雇用の女性研究者を対象とした使途自由度の高い助成制度「花王Crescent award(クレッセント アワード)」を立ち上げた。

 同制度は、日本の女性研究者の割合が他国に比べて低い現状と、任期付き雇用の研究者がライフイベント等により研究継続を断念せざるを得ない状況を打破するため、女性研究者やそのパートナーのワークライフバランスに配慮し、研究の継続を助ける助成プログラムとして立ち上げられた。

 任期付き雇用の優秀な女性研究者が研究継続できるロールモデルを増やすとともに、日本の科学技術研究の振興・発展向上に寄与し、男女共同参画社会の形成を促進することを目的に2030年までの有期活動として展開していく。

 第1回「花王Crescent award」では、14名・1400万円の助成を実施する。「表面の科学」の化学・物理学分野にて、ワークライフバランスを考慮しながら、今後も長く研究継続を希望する女性研究者を、2021年12月1日~2022年2月1日までの期間、同財団が指定した大学・研究機関等より推薦を受け付け、財団の理事会により決定した。

 受賞者にはそれぞれ100万円を寄贈するとともに、女性研究者同士の横のつながりを醸成することを目的に、オンラインによる懇談会等を開催する。
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