ライオン、「インターナルカーボンプライシング制度」を導入

粧業日報 2022年4月7日号 3ページ

ライオン、「インターナルカーボンプライシング制度」を導入
 ライオンは、CO₂の排出量を自社の基準で仮想的に費用換算し、環境投資判断の参考とする「インターナルカーボンプライシング制度(ICP制度)」を国内で導入する。社内炭素価格は6100円/t-CO₂で、CO₂排出量の増減を伴う設備投資、技術開発投資が対象となる。社内炭素価格を適用し、費用換算したものを投資判断の参考としていく。

 同社グループは、2050年に向けた長期環境目標「LION Eco Challenge 2050」を策定し、持続可能な社会と事業の発展の両立を目指している。その中で、脱炭素社会の実現に向け、2050年までに事業所活動におけるCO₂排出量をネットゼロ(実質ゼロ)とするカーボンニュートラルの実現を目標に掲げている。

 今後、ICP制度を環境投資判断の基準の1つとして活用していくことで、低炭素設備・省エネ投資はもとより脱炭素社会に向けた技術開発への投資など、CO₂の排出量削減に貢献する投資を加速していき、長期環境目標の達成を目指す。

 同社グループは、2021年2月に中長期経営戦略フレーム「Vision2030」を定め、「次世代ヘルスケアのリーディングカンパニーへ」を経営ビジョンとして掲げた。

 その経営ビジョン実現に向けた経営戦略の1つに、「サステナビリティ重要課題への取り組み」を設定した。生活者をはじめとするサプライチェーン全体の環境負荷の削減につながるイノベーションを創出し、新たな価値を生み出すことで、「脱炭素社会」「資源循環型社会」の実現に貢献していく。
ホーム > 化粧品業界人必読!週刊粧業オンライン > ライオン、「インターナルカーボンプライシング制度」を導入

ライブラリ・無料
ダウンロードコーナー

刊行物紹介

定期購読はこちら
お仕事紹介ナビ

アクセスランキング

  • 日間
  • 週間
  • 月間
PDF版 ダウンロード販売
化粧品マーケティング情報
調査レポート
株式会社矢野経済研究所
pagetop