資生堂 魚谷雅彦社長兼CEO、未来と地球に貢献できる人財に

週刊粧業 2022年4月11日号 16ページ

資生堂 魚谷雅彦社長兼CEO、未来と地球に貢献できる人財に
【2022年入社式訓示】

 今年資生堂は創業150周年を迎えます。この記念すべき年に、今日から皆さんは大切な資生堂ファミリーの一員になりました。

 資生堂は、1872年東京・銀座に日本発の民間洋風調剤薬局として創業し、私たちの先輩たちが様々な時代の変化や困難を乗り越えながら、今日まで会社を守り、チャレンジし続け、成長させてきました。最近は世界の情勢不安で不透明な世の中が続いていますが、皆さんには世界中に仲間がいることを忘れないでほしい。

 私たちは今、変化の激しい時代にいます。これから先、楽しいことや苦しいことなど、様々な場面があると思いますが、頼りになる仲間を大切に「希望」をもって進んでいってほしいと思います。次の150年の基盤をつくるのは皆さんです。一人ひとりの力を十分に発揮し、仲間とともに、資生堂の未来に向かって進んでいきましょう。

 私たちは「美しさとは、人のしあわせを願うこと。」という創業以来変わらない想いを大切にしています。「美」の力を通じて世界中の人々が美しく、また生涯にわたる幸せに貢献する企業であり続けたいと考えています。これを実現していくためには、企業の持続的な成長が必要です。企業の成長は人の幸せをもたらすからです。そして企業の成長には、一人ひとりの挑戦と様々なイノベーションが不可欠です。

 これから皆さんには、資生堂の企業使命である「BEAUTY INNOVATIONS FOR A BETTER WORLD」のもと、世界中にいる仲間と共に多様な考え方や個性を大切にして、イノベーションの原動力になってほしいと思っています。皆さんが今日まで積み上げてきた経験は、この先必ず役に立ちます。過ごしてきた日々に自信を持ち、ぜひ資生堂のイノベーションをリードしていってください。皆さんの新しい発想に心から期待しています。

 皆さんには、ぜひ社会に貢献する人財になってほしい。資生堂という「会社」だけではなく、企業のプラットフォームを活用しながら、さらに広い視点で、未来、地球のために何ができるかを常に考えてください。そして失敗を恐れずに挑戦を続け、成長の機会を惜しまずに働いてください。必ず自己成長につながります。

 資生堂は「PEOPLE FIRST」という考えを大切にしています。これには、企業が成長していくためのあらゆる実行は全て社員である皆さんからスタートする、という意味を込めています。めまぐるしく変化する時代においても、皆さん一人ひとりの「個の力」こそが企業の成長をけん引すると、私は信じています。だからこそ皆さんには自ら積極的に学び、成長していくという意欲を持ち続けてほしい。

 これからの資生堂での多様なキャリアが、やがて皆さんの豊かな人生を切り開き、一人ひとりの夢を叶える第一歩となることを祈っています。世界を目指して、一緒に頑張りましょう。
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