花王、慶大・鎌倉市とプラリサイクルに向けラボを開設

粧業日報 2022年6月3日号 4ページ

花王、慶大・鎌倉市とプラリサイクルに向けラボを開設
 花王は、国立研究開発法人科学技術振興機構(JST)の「共創の場形成支援プログラム(COI-NEXT)」に育成型(地域共創分野)プロジェクトとして採択された「デジタル駆動超資源循環参加型社会共創拠点」に参画し、慶應義塾大学・鎌倉市、参加企業・団体とともに「リサイクリエーションラボ」を開設する。

 プロジェクトでは、慶應義塾大学が持つデジタルプラットフォーム・IoT・3D製造技術を、「ゼロ・ウェイストかまくら」の実現を目指してごみの減量や資源化を推進してきたSDGs未来都市の鎌倉市に導入し、産官学民が連携して市内で排出されるプラスチックをより付加価値のあるものに再商品化し、地域に還元することで循環型社会の構築を目指す。

 花王は、2015年より、使い終えたものを再び資源に戻す「リサイクル」と、新たに価値を創造する「クリエーション」を合わせて、一度使い終えた洗剤やシャンプーなどのつめかえパックに、技術や知恵、アイデアを加えることで、より楽しいモノ・よりよいモノとして新たな価値を創り出す「リサイクリエーション」の活動に取り組んでいる。鎌倉市では2016年より使用済みつめかえパックの回収を実施し、「おかえりブロック」と名づけたブロックへと再生加工するなど、地域で役立てられている。

 今回のプロジェクトでは、このリサイクリエーション活動を統合し、回収からアップサイクルまでをつないで、市民・自治体・企業のすべてが創造的に参加できる新しい仕組みづくりを探索する。

 花王は、回収した使用済みつめかえパックを再びつめかえパックへ戻す水平リサイクルへの研究を本格的に進めながら、プロジェクトのコンセプトである「プラスチック地捨地消」を具現化する地域循環モデルの確立を目指す。

 また、あわせて発足する「駅」を舞台とした「SHONAN FAB STATION PROJECT」では、プラスチックリサイクルをテーマとして6月1日より湘南モノレール湘南江の島駅に展示を始めたモノレール模型sasumo(サスティナブルモノレール、SOLIZE㈱提供)の展示台に、約2400個の「おかえりブロック」が活用されている。
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