進栄化学、無触媒エステルの品質認知を広げる

粧業日報 2022年6月9日号 4ページ

進栄化学、無触媒エステルの品質認知を広げる
 進栄化学は、コロナ禍の中で、安心・安全へのこだわりやスキンケアへのニーズの高まりで引き合いが増えている高純度エステル油「無触媒エステル油」シリーズ(全4種)の品質認知を高めていく。

 通常、エステル油は金属触媒などを使用して短時間で作ることができるが、同社は独自の無触媒製法を用いて時間をかけてエステル化し、高純度な無触媒エステル油を製造・販売している。自社開発原料として発売から半世紀以上、品質クレームがほとんどなく、安全性と有効性を兼ね備えた機能性基剤として採用実績を増やしている。

 無触媒エステル油は、皮膚や人体生理に有害な不純物(金属など)がないため、刺激がほとんどなく、バリア機能の向上が期待できる。色や臭いの経時変化もほとんど見られず、皮膚上での安定性に優れた性質を持つ。そのような安心・安全に使える高品質なエステル油として、ベビーオイルやエステサロンの施術用オイルなど様々な製品に配合され、皮膚科医院で処方される軟膏クリームにも採用されている。

 環境に配慮したオリジナル原料としては、サンダルウッドの心材と富山県のハチミツを使用し酵母で発酵した水の代替原料としても使用できる「サンダルウッド/ハチミツ発酵液」や、植物由来プロパンジオールで抽出したエコフレンドリーな「サンダルウッドエキス-30PD」、精油「インディアンサンダルウッドオイル」の販売を強化する。

 素材となるサンダルウッドは、環境や生産地域に配慮したエシカルな企業活動を推進するQuintis Sandalwood社(本社=オーストラリア、以下「クインティス社」)のサンダルウッド(オーストラリア産/インド・マイソール産サンダルウッドアルバム種)を使用している。

 クインティス社が扱っているサンダルウッドは、ウッデイな香りとともに、抗酸化成分として知られるビタミンEよりも強い抗酸化作用が認められているほか、抗炎症作用、チロシナーゼ阻害作用など様々な肌への効果が確認されている。

 直近では今年4月に、クインティス社がヒト臨床試験において、インディアンサンダルウッドオイルに環境ダストやブルーライトによるダメージに対する保護作用を確認したと発表しており、同社のサンダルウッド原料にも同様の有効性が期待される。
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